その略語、意味まで理解して使ってますか?

解説:新しいコンセプトは、市民にも分かりやすく発信する努力を

公民連携に限らず、海外の発明を上手に取り入れて進化させるのは日本のお家芸。とはいえ、なんだか最近英文字略語が氾濫しており、一読して意味を理解できない単語が増えていないだろうか? PFIやSDGsのように、関係者の間では概念として根付いてきたものもある一方で、あいまいな理解で広く使われている略語も少なくない。

BPR、KPI、RPAのような経営用語や技術・サービス用語に加え、最近ではEBPM、SIB、MICEなど行政・公共系の英文字略語も増えてきた。

必ずしも略語を使うのが悪いわけではない。だが、安易に使用する前に、少なくとも使用者自身が内容をきちんと理解し腹落ちしているか、相手にも理解できるよう言葉を尽くしているかの確認は必要だろう。

ちなみに、日本版BID、日本版CCRC、日本版DMO、日本版MaaSなど、「日本版」が付く言葉は、なおさら要注意だ。「日本版xxx」という言葉には、「まだ日本にとっての最適解は見つかってないけど、そのうちなんかすごいソリューションが出てくるはず」という期待ばかりが先行しているものが多いように思えるのは、気のせいだろうか。現状を直視し適切な解を導き出すことから逃げるために使ってはいないだろうか。胸に手をあててもう一度考えてほしい。

■注釈
本文中の英文字略語の正式名称(MICEは造語)は以下の通り。あなたはどれだけ略さずに言えましたか? そして、意味を説明できますか?

PFI(Private Finance Initiative)
SDGs(Sustainable Development Goals)
BPR(Business Process Re-engineering)
KPI(Key Performance Indicator)
RPA(Robotic Process Automation)
EBPM(Evidence Based Policy Making)
SIB(Social Impact Bond)
MICE(Meeting,Incentive Travel,Convention,Exhibition/Eventの頭文字を取った造語)
BID(Business Improvement District)
CCRC(Continuing Care Retirement Community)
DMO(Destination Management/Marketing Organization)
MaaS(Mobility as a Service)