水辺からはじめる賑わいづくり。仕組みをよく知り魅力ある活用を!

解説:規制緩和で開かれた水辺、アイデア次第で経済効果も

高度成長とともに、効率と安全性を重視したインフラと化し、厳しく管理される場所となってしまった水辺。しかしそもそも水辺は、江戸時代の風景画などでよく目にするように、人で賑わい、街並みをつくり出す重要な要素であった。また現代においても、視界が抜けて心地よく、水の流れによって時間を感じられる場所として、都市において特別な空間だ。

近年になり、そうした水辺の魅力と可能性が見直されはじめている。その後押しともなったのが、2011年の河川専用許可準則の改定による規制緩和だ。これにより行政の管理下であった水辺が開かれ、民間事業者による営利目的の利用が可能となったのだ。それを受け、2013年には国土交通省が主導した水辺の未来を創造する活動「ミズベリング・プロジェクト」が発足。ミズベリング・プロジェクトでは、フォーラムやワークショップなどを通じて全国各地で水辺活用のアイデアやノウハウを共有し、地域を超えて積極的に民間活用の推進を行う運動体となっている。

こうした活動と並行して、全国では水辺にカフェやテラスが設置され、地域にとって新たな経済効果を生み出す成功事例も増えてきている。ポテンシャルを最大限に引き出し、魅力的な風景を生むと共に地域経済の活性化にもつながる水辺空間が、今後もどんどん各地に広がっていくことを期待したい。

■関連リンク
河川敷地占用許可準則について(国土交通省)
ミズベリング・プロジェクト
水辺で乾杯2019――ミズベリング・プロジェクトの呼びかけで、毎年7月7日7時7分に、
  全国各地の水辺で乾杯が行われる同時多発イベント(2019年の会期は7月5日~8日)