まだ元気なうちにやるべきことをやっておく

――中央地区の整備に先立ち、まちづくりのベースとして、土地区画整理事業をずっと積極的に進めてきました。これは、これまで増え続けてきた人口の受け皿づくりとしても重要な役割を果たしてきたように思います。

(写真:山岸政仁)
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 土地区画整理事業は、これまで29地区と非常に多くの地区で取り組んできました。振り返ってみると、土地区画整理事業ばかりやってきたように感じます(笑)。金沢市の隣接市ですから、市内に住宅を求めるニーズはやはり強い。そうした中で、土地区画整理事業を通してまず基盤整備を進めてきました。来年度にはまた新しく、西部中央地区と中林地区という2つの地区で土地区画整理事業が動き出す見通しです。

――この2地区はどのような位置付けのエリアにしていくお考えですか。

 西部中央地区は野々市中央公園に隣接する地区です。公園の拡張が計画されていることもあって、健康や環境に配慮したまちづくりが想定されています。一方、中林地区は、石川県立大学のキャンパスに近い。そうした立地条件から、大学と連携したまちづくり、例えば知的産業などの誘致も視野に入れたまちづくりが想定されています。これら2地区で事業が完了すれば、まちなかの基盤整備をおおむね終えることができます。

 野々市でも人口は将来、ピークに達し、以降は減少に転じるはずです。したがって、社会資本の整備には今のうちに一定の目途を付けておかなければなりません。人口が減少に転じてからでは、そこに力を振り向けられないからです。まだ元気なうちにやるべきことをやっておく。それが重要です。中央地区の拠点整備も、新しく2地区で施行される見通しの土地区画整理事業も、そうした将来を見据えた取り組みなのです。