東京都の「パークマネジメントマスタープラン」と「公園別マネジメントプラン」の関係(資料:東京都)
東京都の「パークマネジメントマスタープラン」と「公園別マネジメントプラン」の関係(資料:東京都)
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パークマネジメントマスタープランの「基本理念」と「プロジェクト」(資料:東京都)
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 東京都は、都立公園の整備・管理の基本指針となる「パークマネジメントマスタープラン」を10年ぶりに改定した。東京五輪の開催決定、東日本大震災を契機とする防災強化などを踏まえたもので、公園の多機能化と民間活力導入の推進などを掲げている。3月30日に発表した。

 パークマネジメントとは、公園を単に行政が管理するのではなく、都民やNPO、企業と連携して経営的視点、利用者の視点による事業を実施し、継続的に改善を行っていくこと。都の「パークマネジメントマスタープラン」は、東京の公園づくりの基本理念を提示し、パークマネジメントへの転換をうたったもので、公園別マネジメントプランがその下に位置付けられている。2004年8月に策定したが、10年を経過し、社会状況の変化などに対応するため改定した。

 新マスタープランの基本理念は、新たに「高度防災都市を支える」を加えて「都市の魅力を高める」「生命を育む環境を次世代に継承する」「豊かな生活の核となる」との4本柱とし、その下に10のプロジェクトを掲げている。

 このうち「公園の多機能利用と民間の活力導入促進プロジェクト」は、公園の多機能利用を進めるとともに、新しい施設の整備・運営やイベントの実施に民間の資金・ノウハウを活かす取り組みを推進する。

 具体的には、多機能利用として、レストランやスポーツ関連施設、保育所など、多面的な活用を誘導する仕組みを構築。上野公園に開設した民間のノウハウを活用したオープンカフェや、日比谷公園で民間資金などを活用して実施した旧公園資料館の保存修復・耐震補強といった手法を他の公園に導入することを検討する。

 また、一定の基準の下での広告掲示や、占用基準の緩和による民間イベントの誘致など、規制緩和による民間活力の導入も検討。2004年に導入した指定管理者の運用改善なども図っていく。

 「防災公園の機能強化」では、大規模救出救助活動拠点となる公園で大型車両が通行できる入口・園路の改良、ヘリコプターが離着陸可能な広場の確保、照明・放送設備の整備などを実施。避難場所になる公園では、通信・放送機能や情報提供機能の強化を検討する。

 そのほかのプロジェクトは、「国際的な観光拠点となる公園づくり」「庭園・植物園・動物園での『おもてなし』」「都立公園の安全・快適」「水と緑の骨格軸形成」「都立公園の生物多様性向上」「自然とのふれあい」「都立公園の魅力向上」「パートナーシップ推進」を設定した。

・パークマネジメントマスタープラン(東京都)

この記事のURL https://project.nikkeibp.co.jp/atclppp/15/433782/040700012/