神戸市は、市の中心部にある都市公園、東遊園地で「東遊園地パークマネジメント社会実験」を6月1日から実施している。都心と自然を同時に楽しむという実験のコンセプトに基づき、「アーバンピクニック」というイベント名を冠して展開している。6月14日まで。

 実験期間中は、市内の専門学校校長や会社経営者らで結成する「神戸パークマネジメント社会実験実行委員会」と共同で、「アウトドアライブラリー」と「ファーマーズマーケット」という2つの催事を行う。

 アウトドアライブラリーとは、公園内の広場を屋外図書館に見立て、本棚とカフェスペースを設置するイベントだ。本棚は36本あり、あらかじめ募集した36組の本棚オーナーが、それぞれのテーマを設定して本を並べるほか、テーマに沿った本の寄贈とメッセージも受け付ける。本の提供者は本棚オーナーが開く「本の交流会」にも参加し、一冊の本を介して様々な人が交流する仕組みとなっている。ファーマーズマーケットは、実験期間中の6月13日と14日の2日間にわたって実施する。神戸市産の農産物をPRするイベントで、飲食物の販売などを通じて、生産者と消費者の交流を図る。いずれも日常的に市民に親しまれる場として公園を活用するための仕掛けとして企画されたものだ。

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「アウトドアライブラリー」の様子(写真:URBAN PICNIC事務局)

 東遊園地は神戸市役所の南に位置し、阪神・淡路大震災の追悼行事である「阪神淡路大震災1.17のつどい」や「神戸ルミナリエ」の主要会場としても知られる。今回の社会実験は、神戸商工会議所のほか地元の経済団体やマスコミなどの後援と、丸善ジュンク堂書店(本社:中央区)と地元企業2社の協賛を得て実施する。神戸市は、現地でアンケート調査などを実施し、東遊園地を活用した賑わいづくりのニーズや課題の把握に努める考えだ。