四日市市のごみ処理施設「四日市市クリーンセンター」は、小学生を中心とした見学者に向けて、ごみ処理の設備や技術を紹介し、循環型社会への理解を深めるための見学コースを整備・稼働している。施設の稼働は2016年4月。一般見学に加え、5月下旬からは市内の小学校の社会見学の受け入れを本格的に開始している。

蒸気タービン発電機へのプロジェクションマッピングのイメージ。正面のスクリーンの映像と合わせてストーリーを見せる(資料:シンク・デザイン)
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 見学コースには、全体を通してストーリー仕立てになっており、ブラックライトやCG映像などによる空間演出が多く用いられている。見学コースの最後にある蒸気タービン発電室には、常設のプロジェクションマッピングを導入し、タービンで発電している様子を3DCGで表現するなどの映像演出行っている。プロジェクションマッピング導入のために、装置の外側を特別に白色にするなど、特徴的なデザインの仕上がりとなった。

見学コースの概要(資料:シンク・デザイン)
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 四日市市クリーンセンターは、市内唯一のごみ焼却施設だった北部清掃工場(旧施設)の老朽化に伴い、これに替わる新たな焼却施設として公設民営のDBO方式で整備されたもの。旧施設は、可燃ごみの処理だけを行っていたが、四日市市クリーンセンターは、焼却施設のほか不燃ごみ、粗大ごみの粉砕処理施設を備えた総合ごみ処理施設だ。旧施設の敷地を含む約12ヘクタールの土地に整備された。

 総合評価一般競争入札により、応募三者の中から新日鉄住金エンジニアリングを代表とする企業グループが、施設の設計・施工と施工後20年間の運営を受託した。現在、新日鉄住金エンジニアリングらが出資する特別目的会社、四日市クリーンシステムが運営している。

 見学コースの空間や映像システムの設計と施工、映像コンテンツの制作は、新日鉄住金エンジニアリングによる施工の一環で、シンク・デザインが手掛けた。見学コースは、計画から竣工まで約2年を費やして準備した。