「仕様の押し付けでは続かない」

 要求性能は、路面であれば、「利用者が通常の想定範囲内で使った場合に、利用者の身体や財産に著しい影響を与える可能性がある場合に補修を要する」というような内容だ。

府中市が示す主な道路の維持管理に関する要求水準の一部(資料:府中市)
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 こうした性能表記では、市が考える水準とJVが考える水準に差が生じるケースもある。ただし、市は要望を受け入れてもらうだけが全てだとはみていない。

 「仕様を押し付ける格好では、受託者が利益を確保しにくくなる。それでは包括民間委託の仕組みが続かない」(府中市都市整備部管理課の小林茂課長補佐)。

 性能の具体的なすり合わせは、新たに案件が生じるたびに市とJVで確認してきた。両者の手間は大きい。ただし、その数は次第に減りつつある。

 調整の実績が増してくれば、両者の考えが近付くので、こうした手間は減少するはずだ。それだけに、委託期間が短ければ、そうした効用が継続しにくい。