経営難を理由に構成企業が交代

 とはいえ、この契約でも大きな問題が生じていた。それは契約先の経営破たんだ。

 実は前田道路JVは14年12月、契約当初からのJVの構成員を入れ替えた。JV内で唯一、府中市に本社を置き、植栽のせん定などを担う東京緑建を第一造園(府中市)に変えたのだ。

 経営に行き詰まった東京緑建が、「破たんする前に『どうすれば迷惑にならないか』と市に相談してきた。夢にも思わない申し出だった」と、小林課長補佐は振り返る。

 東京緑建は、市内でも有数の造園工事会社だった。市は契約までに経営状況を確認していたものの、問題は見当たらなかった。

 突然の申し出に戸惑いつつ、市はJV側に代替の会社を探すよう求めた。ただし本来は、JVとはその構成員が破たんしても残った会社がカバーできるような仕組みだ。