• ビジネス
  • xTECH
  • クロストレンド
  • 医療
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版
  • 日経BP

事例研究

記事一覧

防災公園と大学キャンパスを一体化、茨木市と立命館大

公園と大学を基点に市民、学生、教員が交わるまちづくり

茂木 俊輔=ライター【2016.8.24】

工場跡地に進出してきた立命館大学と連携しながら公園や道路など地域に必要な基盤施設の整備を実現したのが、大阪府茨木市である。2015年4月に防災公園として開設した岩倉公園は、市で所有・管理する公園でありながら、大学との境界を感じさせない。一体的な造りが実現した経緯を追い、その意義を探る。

岩倉公園と立命館大学キャンパスの配置図(資料:学校法人立命館)
[画像のクリックで拡大表示]

 大阪府茨木市、JR茨木駅からほど近くに位置する岩倉公園には大きな特徴がある。隣接する立命館大学の大阪いばらきキャンパス(OIC)と一体的な空間を実現した点だ。

 公園と大学キャンパスとの間には確かに、それらを二分する明確な境界は見当たらない。舗道の造りはもちろん、敷地境界の両側に並ぶ植栽にも一体感を持たせた。「植栽が同じように育つよう、同じ土壌を用いた」。学校法人立命館のキャンパス計画室副室長として新キャンパスの整備計画づくりに携わった立命館大学理工学部准教授の武田史朗氏は、工夫の一例を挙げる。景観をそろえ、境界が意識されたときにむしろ違和感を覚える造りを目指したという。

 しかも、公園の周りに整備された大学の建物1階に入居するテナント店舗は公園側に開いている。公園と大学キャンパスとの間の境界を意識させないばかりか、公園と建物とが一体であることを一段と強調するように設計されている。

 その一体感は、公園内部の遊具広場でも意識されている。「景観上、大学キャンパスの持つ知的な雰囲気に合うように遊具を選択した」。茨木市都市整備部次長・都市政策課長の田邊武志氏はそう振り返る。それは例えば、遊具の色に表れているという。通常は利用者である子どもの興味や注意を引くという狙いから原色系が用いられるが、この広場では落ち着いた赤茶系の特注色を用いている。

公園側に開かれたキャンパス建物(A棟)の1階(写真:茂木俊輔)
[画像のクリックで拡大表示]
立命館いばらきフューチャープラザの1階には公園に面してカフェやレストランが入居。公園との境界を挟んで両側に配置した植栽は、土壌を含めて同種のものにそろえた(写真:編集部)
[画像のクリックで拡大表示]
景観の一体感に配慮し、落ち着いた赤茶系の特注色を用いた遊具広場(写真:編集部)
[画像のクリックで拡大表示]
企画・運営
  • 日経BP総研
お知らせ
健康ソリューション

<注目!>医療、福祉、スポーツ、ウォーキング、食育……「健康」と地域活性化を結び付けた取り組みが活発化しています。

記事サーチ

都道府県別記事一覧

「新・公民連携最前線」の掲載記事を都道府県別にご覧いただけます。「地方創生」「CCRC」「コンセッション」など注目キーワードの記事一覧も用意しました。

ページトップへ