東京から東北新幹線で1時間半弱、新白河駅から車で15分ほどの里山にある、サービス付き高齢者向け住宅「ゆいま~る那須」。雄大な自然に囲まれ、天然木を使ったぬくもりのある住宅では、入居者とスタッフが話し合い、支え合いながら、終のすみ家として楽しく暮らす場を創り出している。そんな仕組みを全国各地でプロデュースしてきた近山恵子さん。過疎地対策、地方創生の成功モデルとして全国から注目を集める「ゆいま~る那須」の立ち上げから運営を行い、住民でもある近山さんに、地方創生への思いや成功の秘訣を聞いた 。

近山 恵子(ちかやま・けいこ)
1949年新潟県生まれ。北里大学衛生学部卒業。臨床検査技師として元国立東京第二病院に勤務する。母親の介護をきっかけに、1990年任意団体「生活科学研究所」(現・株式会社コミュニティネット)に入社。1999年一般社団法人コミュニティネットワーク協会(袖井孝子会長)を設立。現在、副会長に就任。これまで「友だち村」や「ゆいま~る」シリーズなど数々の高齢者住宅を現在、プロデュースしている。2018年那須まちづくり株式会社代表就任。著書に『こんにちは‟ともだち家族“』(風土社)、『自分で選ぶ老後の住まい方・暮らし方』『どこで、誰と、どう暮らす?』(ともに共著:彩流社)など。(写真:大槻純一)
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つかず離れず「ちょうどよい距離感」で暮らせる住宅

――ここ「ゆいま~る那須」は、約1万m2の敷地の一隅に住宅70戸がありますが、サービス付き高齢者向け住宅でありながら、いわゆる高齢者の「施設」という感じがまったくしませんね。

近山 平屋建て中心で戸建て風の住居だからでしょう。私たちは「施設」ではなく、「ハウス」と呼んでいるんです。地元の八講杉を使った木造建築で、窓からは木々の緑や青い空が見渡せて、季節の光や風も感じられます。日常的なコミュニケーションの場所として、食堂や図書室・音楽室という共有スペースがあり、中庭があり、ひさしのついた廊下で各住居がゆるくつながっているのも特徴です。都心の集合住宅や隣の家と距離がある別荘とも違う、「ちょうどいい距離感」を保ちながら、一人暮らしの気楽さや自由と、仲間と共に暮らす楽しさを満喫できる暮らしが実現できる。だからでしょうか、ここの人たちは生き生きしていますね。

――現在の入居状況を教えてください。

近山 70戸に75人が住んでいますが、「おひとり様」が8割。男女比は2:8で、全国の高齢者住宅の男女比とほとんど変わらないでしょう。夫に先立たれてから入居する女性も多いですね。平均年齢は72歳で、65~75歳の人が中心。他のサービス付き高齢者向け住宅よりかなり若いと思います。この制度では60歳からしか入れないのですが、50代で入居待ちしている人もいます。

 ここは入居時に約1200万~2500万円(部屋の広さによる)の家賃を一括して前払いして、あとはサポート費や共益費、食費、光熱費など、合わせて月12万円程度で一生涯暮らせるようにと設定しています。12万円というのは正社員としてフルタイムで働いた女性の1カ月の年金額や専業主婦で夫が先に亡くなったときの年金額を想定して、女性が自立して生きていけるようにと考えたものです。

 この「入居時1000万円と月12万円」という資金設計も分かりやすくよかったようです。試しに「入居時2000万円で月12万円」という提案もしてみたのだけど、それにはあまり反応がありませんでしたね。

約1万m2の敷地の一隅に住宅70戸が並ぶ。地元の八講杉を使った平屋建て中心の戸建て風の外観が目を引く(写真提供:ゆいま~る那須)
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中庭で寛ぐ居住者(右)と居室の様子(左)(写真提供:ゆいま~る那須)

――ここでは入居者はサービスを「受けるだけ」ではなく、入居者も仕事やイベント活動など積極的に活動しながら、自分らしい暮らしを“つくっている”と聞きます。

近山 そうです。高齢者自身の「仕事もしたい」「社会とつながりをもちたい」「地域の人たちとも仲良くしたい」といった、人として自然な思いを大切にして、「働いたり、社会活動をしたりしながら暮らす」仕組みをつくることが大切だと考えました。

 例えば食堂で食事の調理をするのも、週2回はそばを打ち、付け合わせのてんぷらを作るのも居住者ですし、白河方面、那須方面へ毎日数回行き来する送迎車を運転する居住者もいます。庭の花や緑の手入れや、食事の片付け、隣接する牧場のお手伝いなども居住者が自分から「できること」「したいこと」を行っていて、働きながらお互いに支え合って暮らしています。働き方は雇用の場合もあるし、ボランティアやハウス内通貨「ま〜る券」での価値の交換というやり方もあって、それも居住者が自分で選んでいます。

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東京から来た梅田さん(左)は、元・保育士。人形を作るのが趣味で、共有スぺースにあるショップ「ま~る」でも売っている。「お孫さんへのプレゼントで買ってくれる人がいて、とてもうれしいですね」と語る。地域の人が作った洋服(右)や入居者の衣類、雑貨などもここでリサイクルとして出されている。売上金がまとまったら、福島の子どもの健康回復のための保養プロジェクト団体へ寄付している。(写真:大槻純一)
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そば打ちをする居住者の男性。植栽の手入れも居住者自身がする。(写真提供:ゆいま~る那須)

高齢者も子どもも障がいのある人も支え合い暮らすまち

――そもそも近山さんがプロデュースした「ゆいま~る」とは、どのような高齢者住宅なのですか。

近山 自立した高齢者を対象にした高齢者向け住宅で、それぞれの部屋には独立したリビング、キッチン、バス、トイレがあり、プライバシーは保たれています。まだ元気なうちに「終のすみか」に移り住んで、自分らしく暮らす。そして、介護が必要になったとしても安心して最後まで暮らせるような、そんなサービスを受けられる仕組みです。

 生活コーディネーターが居住者の暮らしの相談にのるほか、入退院時の付き添いや、介護保険申請・手配の支援も行い、毎日の安否確認や緊急通報システムなど、生活支援サポートも整っています。また、食堂は居住者だけでなく地域にも開放され、仕事や趣味、ボランティア活動などで、居住者同士や地域との交流を持てるようなコミュニティスペースにもなっています。

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大阪・梅田からきた本田さん(上写真中央)は、86歳で入居して7年目。週末だけ居酒屋になる「ゆいま~る食堂」(下写真右)で、仲間とお酒を飲むのが楽しみだと話す(写真:大槻純一)

――那須のような里山に作られることが多いのですか。

近山 いいえ、里山とは限りません。「ゆいま~る」シリーズは、現在全国に10カ所ありますが、「団地再生型」「駅前再開発型」「過疎地再生・環境共生型」の3タイプがあります。

 団地再生型とは、1960年代に都市部の郊外に建てられ、住民の高齢化や建物の老朽化、空き家などの深刻な問題を抱える巨大団地を再生させるためのもの。東京都の「ゆいま~る高島平」や日野市の「ゆいま~る多摩平の森」などがこれに当たります。

 駅前再開発型は、区画整理やバブル期の駅前開発などにより、異なる生活背景や価値観を持った人々が集まり、コミュニティの存続に課題がある地域を再開発するものです。神戸市の「ゆいま~る伊川谷」や東京都の「ゆいま~る拝島」などがあります。過疎地再生・環境共生型は、人々が都市へ移り住んだ結果、農村漁村地域の人口が減り、産業が衰退し、自治体収入が減るなかで高齢化が進むという問題が生まれているところの再生です。ゆいま~る那須がこのタイプですね。ほかに北海道の厚沢部町にもあります。

 どの「ゆいま~る」も、高齢者だけに限らず、子どもや障がいを持つ人たちも含めて、多様な価値観を持つ人たちが世代や立場を超えて、お互いの生活を尊重しながら、共に支え合う仕組みのある「まちづくり」を目指しています。孫子の代まで安心して暮らせるまち、ということで、私たちはこれを「100年コミュニティ構想」と呼んでいます。

――近山さんは、1988年、民間で日本初のデイサービスを併設した高齢者住宅「シニアハウス新町」(大阪市)の立ち上げに尽力し、全国各地で様々な高齢者住宅をプロデュースしています。そしてご自身も「ゆいま~る那須」に住んでいます。なぜ、「共に支え合って住まう」ことに熱心なのですか?

近山 子どもの頃、母親が私を連れて家を出たことがあったんです。結局、私だけが父のもとに連れ戻されて、居心地の悪い環境で暮らさざるを得なくなった。つらく理不尽な経験をしてきました。私はいつの間にか「血縁ではなく、自分が選び取った家族や仲間と、自分が選び取った場所で、安全に暮らしたい」というのが、生き方のベースになったんです。私にとっては「どこで誰と住むか」ということは大問題でした。

 36歳のとき、母が脳梗塞で倒れて要介護になったのをきっかけに、再び一緒に住むことになったのですが、母の介護と自分の仕事を両立させるにはどうしたらいいのか、悩んでいたとき、「困ったもの同士が助け合って住む共同住宅」のアイデアを考えたんです。それが縁で生活科学研究所(現・コミュニティネット)に入って、共同住宅の企画に携わるようになったのです。

自分が関わったゆいま~る那須に住む近山さん(写真:大槻純一)
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70年代から近山さんと友人の佐々木敏子さん(右)、櫛引順子さん(左)もゆいま~る那須で共に暮らす。3人共著で『どこで、誰と、どう暮らす?』という本も書いた。(写真:大槻純一)
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自分らしい暮らしは自分でつくるという当事者意識が大切

(写真:大槻純一)
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――ゆいま~る那須は、日本版CCRC(Continuing Care Retirement Community:継続的なケアを受ける高齢者の居住地域)の先駆的な例と言われています。成功した要因はなんだと思いますか。

近山 最初は、那須町の別荘で暮らす人が高齢化し、滞在人口が減少し始めたことに悩んでいた事業会社の相談から始まったんです。そこで那須町の自然豊かな土地に高齢者住宅を中心とした、新たなコミュニティの地域拠点を創造する、「那須100年コミュニティ構想」を企画しました。その高齢者住宅が「ゆいま~る那須」なのです。

 ゆいま~る那須の総額費用は約10億円。大まかにいうと、そのうちの1億円は、高齢者居住安定化モデルに選ばれて国交省からいただきました。あとは、入居者の資金でまかなわれています。入居者が集まることがもちろん一番大切なのですが、心がけたのは、入居希望者と十分な話し合いを重ねるということでした。

 まず、コミュニティネットワーク協会に登録されている約1万3000人に、「こういう田舎暮らしができるけど、どうですか?」と呼び掛けました。そして月1回、イベントやセミナーを開催しました。それを繰り返すうちに、いつも参加する5人ほどの方たちが友達になり、そうなると全然知らない人とより「この人たちとなら仲良く住めそう」と思ってくれて、那須に住むイメージがどんどん具体的になっていったんです。

――セミナーではどんなことを話すのでしょうか。

近山 生活設計については、必ず話しましたね。「あなたはどういう暮らしをしたくて、ここに来ようと思ったのですか?」「お金は足りるんですか?」「家族や友達は賛成しているんですか?」「田舎暮らしをしたことはあるんですか?」など。他の人とワークショップすることで「自分の思っていることを言ってもいいんだ」「みんなも同じようなことを考えていたんだ」などと気が付くんです。だから自分の居場所や自分らしい暮らしは、誰かにつくってもらうのではなく「自分でつくるんだ」ということを意識できるんだなと思いましたね。

 入居希望者には何度も何度も那須に来てもらいました。5年くらいかけたでしょうか。そこで徹底的に話し合って、分かり合えたことがとても大きかった。住宅設計、管理方法、ケアの仕組み、食事のことなどなど、様々なことを話し合って決めていきました。入居者が暮らす間取りの検討には、月2回のワークショップを重ね、その結果20を超える間取りができました。このように入居希望者とスタッフがお互いに納得しながら仕組みを作っていったことが、よかったのでしょうね。

――2010年にスタートして8年になりますが、想定外だった課題は?

近山 都会から移住すると利便性が低くなりますので、ゆいま~る号という生活支援の車を運行しています。開設前の話し合いでは、月曜から金曜の運行でよいということだったのですが、暮らし始めて2年ほどして、毎日にしてほしいという要望が強くなりました。結果、毎日運行にしたのですが、土日の利用度は開設8年目になった今でもそう多くない。強く要望した方が、乗車しようがしまいが、毎日運行していることで安心が増し、ストレスがなくなるのだと言われたのです。なるほどと思いました。思い立ったときに行動できるということが大切だということを改めて教えてもらいました。ただ、その分の値上げはしませんでしたので、運行部門単体では赤字になりましたけど……。

 また、最初の設計から関わった人たちはどうしても結束が強くなっているので、あとから入居した人は、何か居心地悪いというか、慣れるまでに時間がかかることもありますね。ここに来る人は、それまで社会でもリーダー格の人が多く、そんな人が多数集まって、新しい暮らしを手探りでやろうということになるのですから、いろいろありますよ。だから馴染むのに、やっぱり2年くらいはかかると思います。

 いろいろ課題は出てきますが、居住者が話し合いや勉強会を続けながら解決していくのが、ここのやり方。その都度、みんなとともに解決策を考え話し合い、実践し続けていきたいと思います。

これからはもっと「福福連携」を進めたい

――「ゆいま~る」のような場所を自分の町にも作りたいと思ったら、何が必要なのでしょうか。

近山 単純です。熱心にやっている人が「1人いるかいないか」だけ。1人でいいです。できれば地元で、よその人だったら住み込みで成功するまでは定住する。「通い」ではだめですね。もちろん、3人くらいいればいいけど、本当に一生懸命な人が1人いればできると思います。

――一生懸命な人が1人いればできると。でも、ゆいま~る那須は近山さんだから出来たのではないですか。

近山 いいえ、私に力があると思われがちですが、それは違います。私だって30年前は親の介護と自分の暮らしのことで悩み、困っていた人間だから。私は「ないものは作る」ということをやってきただけです。

――「ゆいま~る」は全国に10カ所ありますが、その共通項はありますか?

近山 あるとも言えるし、ないとも言えます。なぜなら「共通項を作って効率化しよう」ではなく、人や時代、地域のニーズに合わせてやってきたからです。ただ、これまでに10カ所つくってきて、先の3パターンのように再生モデルの試みはほぼできたので、これからはその共通項を生かしたものができていくと思います。

――今後のビジョンをお聞かせください。

近山 「ゆいま~る那須」は過疎地を活性化するためのものですから、これからは100年コミュニティの一環として、環境共生型の町づくりをさらに進めていこうと考えています。仕事をつくり、高齢者・障がい者・働きにくい若者もそこで働けるようになり、まち全体のなかに位置付けられるといいと思っていました。

 私たちのやり方はまず地産地消、そして自給力アップ、そして「福福連携」です。福福連携というのは、高齢者が高齢者のサポートをする、障がい者が障がい者のサポートをするというような、これまでサポートされる側だった人がサポートする側になるということ。今後はさらに福福連携を浸透させていきたいと思っています。

 今、ゆいま~る那須から車で約10分のところにある、廃校になった小学校を利用して、地域の人も集まり、多世代交流ができ、つながりを持てるような「那須まちづくり広場」を作っています。校庭には介護重視型のサービス付き高齢者向け住宅と多世代型のシェアハウス、障がい者のグループホームを新しく建てて、校舎にはカフェ、マルシェ、配食サービス、統合医療を目指したマッサージや鍼灸、ボランティアでやるよろず相談所、移住促進センター、高齢者住宅情報センター、楽校(がっこう)の講座、音楽など多様な事業社が入ります。4月27日のオープンに向けて、今、改修も最終段階。とても楽しみですね。

廃校になった小学校を利用した「那須まちづくり広場」が4月27日にオープンする。(写真:大槻純一)
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 私はこの広場もみんなで話し合いながら、必要なものを「作り続ける」ようにしたいと思っています。「勝手にガウディ方式」と言っているんだけど(笑)。ずっと作り続ける、完成しない。面白いでしょ。そのときにここにいる人で「より住みやすい暮らし」を作り続けていく。

 高齢になってくると、心配事も増えるかもしれません。でもあまり心配してもしょうがない。何歳まで生きるかわからないのだから。それなら、今を豊かに生きたほうがずっといいと思います。

インタビューを終えて

ふと、2045年に自分は何歳になるのだろうかと計算したことがあります。私は1962年生まれなので、83歳になります。今、故郷の秋田で一人で暮らす母と同じ年齢です。母は地域の方々の支援もあり元気に暮らしていますが、自分は、どこで誰とどうやって老後を過ごすのだろうと思うと、急に心もとなくなりました。そのときに、近山さんたちが作った「ゆいま~る」があれば、世代や立場を超えて支え合う仕組みのあるまちがあれば、安心だと思いました。しかし、それは誰かが作ってくれるのを待つのではなく、自分たちが主体的に参画し、必要なものを作り続ける意思が大切なんだということを取材を通じて改めて気づかされました。いよいよ多世代交流の場である「那須まちづくり広場」もオープンします。今後も近山さんが描く100年コミュニティを追っていきたいと思います。

麓幸子(ふもと・さちこ)
日経BP総研 フェロー
麓幸子(ふもと・さちこ) 麓幸子(ふもと・さちこ) 1984年筑波大学卒業。同年日経BP社入社。88年日経ウーマンの創刊メンバーとなる。06年日経ウーマン編集長。12年ビズライフ局長。日経ウーマン、日経ヘルスなど3媒体の発行人となる。14年日経BPヒット総合研究所長・執行役員。15年日経BP総合研究所副所長。16年執行役員。18年現職。2014年法政大学大学院経営学研究科修士課程修了。文部科学省、内閣府、林野庁、経団連・21世紀政策研究所研究委員などを歴任。筑波大学非常勤講師。一男一女の母。著書等に『女性活躍の教科書』『なぜ、あの会社は女性管理職が順調に増えているのか』(日経BP社)、『企業力を高める―女性の活躍推進と働き方改革』(共著、経団連出版)、『就活生の親が今、知っておくべきこと』(日本経済新聞出版社)などがある。

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