暮らしやビジネスを支援する

 2016年には、熱海で起業・創業したい人向けの4カ月間の創業支援プログラム「99℃〜Startup Program for ATAMI2030〜」(主催: 熱海市、運営・企画:NPO法人atamista)もスタート。参加費15万円(交通費等は自己負担)で、約4カ月の期間中に、豪華メンターによる講演会とメンタリング、実践的な取り組みによる事業計画のブラッシュアップ、キーマンを巻き込んで事業をブーストさせるプレゼンイベントなどのプログラムが実行される。

創業支援プログラム「99℃」のウェブサイト(画面クリックでウェブサイトへ)

 「今、リノベーションまちづくりの取り組みなどで生まれた事業では、福祉や人手不足の解消など、既存の観光業とはジャンルのちがった『住む・暮らす』という視点に立って、観光業のお手伝い、後押しとなるビジネスが増えています」

 そう長谷川室長が説明するように、公民連携の「ATAMI2030会議」や「99℃」からは、デザイナーが祖父の家をクリエイター向けの合宿施設にリノベーションした「utrymme(ゆートリウム)」、20代女性が熱海で働きながら街の人たちと出会うことで、幸せになるシェアハウス事業「家守」、多忙な女性でも安全かつ栄養のある食事が手軽にとれるカフェ「Organic Cafe M2」など、熱海の観光業に携わる人たちの商売や暮らしをサポートする事業が生まれているという。

 「やりがいという意味では、みなさん、お金だけではなく、課題に向けた事業をやりたいという方が増えている。そこと宿泊業がうまくつながると、より厚みのある宿泊業が成り立つのではないか」(長谷川室長)