内湾を気仙沼の観光スポットの起点に

 今、気仙沼では、観光スポットの整備が進んでいる。内湾の近くには、東北最大級の規模を誇る「気仙沼市魚市場」があり、10月に市が整備・運営する新魚市場の建物本体が完成した。東に向かうと、リアス式海岸の唐桑地区があり、美しい自然や土地の歴史、食などの魅力を楽しみながら歩く「宮城オルレ 気仙馬トレッキングコース」が宮城県により、2018年10月に開設された。また、気仙沼の海山川が一望できる安波山のある大島には、県が復興のシンボルとして整備を進めてきた「気仙沼大島大橋」が4月7日に開通した。さらに、南方面にある階上地区では、震災の津波の被害を伝える市の施設「東日本大震災遺構・伝承館」が2019年3月に開館している。

「内湾はこれらの地区を回遊する起点になる」と菅原氏。クルーズ船で各地をつなぐなどのアイデアも出てきているという。

気仙沼大島大橋は、橋脚間の長さは297mで、アーチ橋として東日本最長。国の復興事業として、工事費約60億円は、国の社会資本整備総合交付金などで賄われた。(写真:日経BP総研)
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気仙沼にもたらされた悲劇を忘れないために東日本大震災遺構・伝承館を2019年3月10日にオープン。震災遺構の気仙沼向陽高校旧校舎を公開。南校舎3階に突っ込んだ自動車の無残な姿に驚く。新設の震災伝承館は映像シアターや展示室になっている。事業費は約12億円。国の復興交付金と災害復旧費などを活用して市が建設・運営する。(写真:日経BP総研)
来年度までに引き渡しを完了させる予定の魚町エリア。建物が出そろうのは、まだ先になる。海と接する歩道が整備され、新しい港町の人気スポットとして期待。240mにも及ぶフラップゲートを持つ防潮堤は、世界でも珍しい。産業観光にも人気が出そうだ。(写真:日経BP総研)
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