公園の活性化に大切な10の要素

(1)Sanitation(清潔):30人の清掃担当者を直接雇用

 BPCは潤沢な活動資金のうちの15%程度を、公園を美しく維持することに支出しています。ニューヨーク市の公園管理予算であればこの公園に2人の清掃作業員を従事させるのが限界であるのに対し、BPCは30人の清掃作業従事者を、再委託するのではなく直接に雇用契約をしているそうです。フルタイム雇用ではないにせよBPCの直接契約というのは、管理意図の伝達や従事者のモチベーション向上にとって重要なポイントになりそうです。作業においても、「枯葉はゴミとは考えずに、季節感を表現する要素の一つととらえ、すぐに除却作業をすることはしない」といった、景観に配慮しながらもコスト抑制につなげる独自の工夫をしているといいます。

清掃作業の様子(写真:植田直樹)
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メンテナンススタッフの作業スペース(写真:植田直樹)
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(2)Security(安全):治安悪化の芽を摘む

 公園の開園は23時までですが、外周にチェーンを回すだけなので、週7日24時間、常に2人の警備体制を確保しています。この警備従事者も再委託ではなくBPCの直接雇用です。彼らは拳銃を持つわけではありません。座る場所の過大占用や、公園内での喫煙、浮浪者によるトイレの占拠などを最初の段階で制止することが主な業務です。それにより、本来の目的である公園の治安確保につながっています。

(3)Horticulture(園芸):他の公園の緑の管理も

 花や芝生の手入れなどの園芸従事者も、再委託ではなくBPCが5人を直接雇用しています。さらにはこの人的資源を活用して、BPCはブライアント・パーク以外のエリア(34丁目地区)での公園の緑の管理活動まで実施しています。

プランターの花も美しく手入れされている(写真:植田直樹)
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