(3)新型コロナ現象下での公園分野の専門性と対応について

 公園の専門家としての意見を言わせてもらうならば、「3つの密」を避けるという方針さえ示されれば、公園空間や施設の管理者・経営者は、適切な対応ができるという立場を貫くべきである。なお、後に専門家会議の提言として示された「人との接触を8割減らす、10のポイント」は、「3つの密」の回避の必要性を既に示されている公園の専門家にとっては言わずもがなであり、空間や施設の管理者・経営者は、本来これを待つべき立場ではない。それ以前に、具体的な対策を打ち出していて当然だといえる。

 ちなみに「3つの密」は、3月1日に厚生省が発表した「新型コロナウイルスの集団感染を防ぐために」の中にその趣旨が既に見られ(専門家会議の資料としては第4回・2月29日)、クラスター対策のための原則と言える。「10のポイント」は4月22日、専門家会議からの提言という位置づけでしかなく、「3つの密」をかみ砕いたものである。この間にほぼ2カ月の時間がある。

 「3つの密」回避の措置を講ずるための労力や、措置に伴い発生する様々な反応(苦情やクレーム)への対応など、多くの労力が発生したり、本来は利用してもらいたい施設を閉鎖しなければならないというジレンマ・苦痛にさいなまれたとしても、確実にこなさなければならない。それぞれの公園、現場においては、さらに公園の専門性を発揮させ、個々の現場における感染症の拡大防止対策としての的確性を高めるように努めることが必要である。