(6)公園でボール遊びを! <おもいっきり遊び隊>

 ここからは、公園をフィールドに市民協働で活動したケースを紹介します。

 多くの自治体で課題となっているのが、公園におけるボール遊び問題です。都市部の市立公園は、住宅地に囲まれていることが多いため、近隣の住民から苦情も多く、ボール遊びは基本的には禁止です。

 しかし、母親たちから「子どもが自由にボール遊びをできるようにしてほしい」「公園で子どもにおもいっきり遊ばせたい」との強い要望がありました。そこで、青空の下、公園で市民懇談会を行いました。青空懇談会ともいえます。しかも、保護者の母親だけでなく、子供たちも含めて話し合うことにしました。

 そこで生まれたのが、地域の母親たちが主体のグループ「おもいっきり遊び隊」です。さらに「おもいっきり遊び隊」主催のミニプレーパークを公園で行うことに発展しました。母親たちが主体となって管理運営することで、苦情が出ないように近隣の住民に配慮しながら、子供たちは自由にかつ大いに楽しむことができました。2018年4月には、「逃走中」という人気テレビ番組にヒントを得た鬼ごっこゲームを行い、大いに盛り上がり、子供たちは大喜びでした。

「おもいっきり遊び隊」の活動の様子(写真:高井 譲)
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(7)小規模公園活用プロジェクト <ひばり日和。>

 全国の自治体で課題となっている小規模公園の活用について、西東京市では市民主体の小規模公園活用プロジェクトが生まれました。市民がメンバーのプロジェクトチーム「ひばり日和。」です。

 市民を中心に、市内にある武蔵野大学の伊藤泰彦研究室も加わり、指定管理者が支援し、市がサポートするという構図です。そして地域のアクティブな農家とも連携しています。企画の立案からその実施まで、全て市民主体で行います。

 プロジェクトチーム「ひばり日和。」による第1回小規模公園活用プロジェクトでは、最初に公園の維持管理に協力して、除草や清掃活動を行い、「小さな野菜市」という名称で、地域の農家と協力して野菜の直売をイベントとして開催しました。

 公園の付近には、スーパーなど小売店がないので、地域のお年寄りも含め、近くで新鮮野菜が安く買えると大喜びでした。また、地域の農家も、多めに持ってきたつもりだった野菜が完売するなど、売れ行きも満足できるものでした。

 通常は公園での収益事業というのはなかなか認められていませんが、指定管理者との共催事業という形態をとっているため、収益活動も可能です。

 イベントの後半は、交流会を兼ねた公園ピクニックを行い、大いに楽しみました。最後は、もちろん、清掃活動で締めです。公園が除草され清掃され、とれも綺麗になりました。

プロジェクト「ひばり日和。」では、「小さな野菜市」という名称で地域の農家と協力して野菜の直売を行った(写真:高井 譲)
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プロジェクト「ひばり日和。」では最後に清掃活動を実施した(写真:高井 譲)
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