公園と地域をつなぐパークコーディネーター

 パークコーディネーターは、地域や市民との連携で公園づくりを行う専門スタッフです。公園があることで人々の暮らしが豊かになり、夢を実現するステージとして市民が公園を使いこなすために、様々なサポートを行っています。日本ではまだ珍しい職種ですが、欧米など海外の公園には配置されている例が多く見られます。

 パークコーディネーターが必要となった背景には、市民ニーズの多様化、公園予算の減少、少子高齢化などの社会的課題があります。これらに応えるために、多方面からのリソース、すなわち人材や資金、情報などを集めて調整し、活用するという一連のマネジメントを担う役職が求められるようになったのです。

NPO birthのパークコーディネーターは、地域の様々なリソースを集めて編集し、公園を拠点としたまちづくりを推進する(写真:NPO birth)
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 NPO birthは公園緑地を拠点としたみどりのまちづくりを目指すNPO法人です。現在、都立公園3グループ(17公園)と西東京の市立公園(54公園)の指定管理を行っており、公園グループごとに、担当のパークコーディネーターを2~6名ほど配置しています。都立公園では指定管理者側からの提案で配置していますが、西東京市立公園では市民協働担当者の配置が仕様書において必須条件となっています。

 パークコーディネーターの人件費は指定管理料で賄い、事業費は自主事業収入と指定管理料の一部、協賛金などで賄っています。その業務は、地域や市民と連携してのイベントやセミナーの企画、ボランティア活動の立ち上げや活動支援、学校の総合学習の受け入れ、大学の研究者による社会実験、企業の社会貢献活動、福祉施設との連携、ステークホルダーとの協議会の運営など幅広く、産官学民の様々な主体との連携を創出しています。パークコーディネーターは、公園と地域のポテンシャルを最大限に発揮させ、人々をつなぎ、新たな活動や事業を生み出す役割を果たしているのです。

公園の楽しみ方を提案するフリーペーパー「パークライフマガジンvol.10(企画:NPO法人NPO birth、発行:西武・武蔵野パートナーズ)」より。ボランティアやイベントを市民とともに企画運営する専門スタッフとして、パークコーディネーターを紹介している。URLはhttps://musashinoparks.com/magazine/(資料:NPO birth)
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