バスとタクシーで行われる自動運転の実証実験

 自動運転の実証実験に関しては、自律運転バスに加えて自律運転タクシーと遠隔運転タクシーの3つのタイプで実験を行う予定だ(表1)。塩尻市は2020年1月28日に、塩尻市振興公社に加えてアイサンテクノロジー、ティアフォー、損害保険ジャパン日本興亜(現損害保険ジャパン)、KDDI、アルピコホールディングスといった民間企業を含む7者間で「塩尻市における自動運転技術の実用化に向けた包括連携協定」を締結しており、今回の実証実験はこの協定に基づくものとなった(表2)。

(表1)塩尻市自動運転実証実験の実施概要(塩尻市の資料を基に筆者作成)
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(表2)「塩尻市における自動運転技術の実用化に向けた包括連携協定」での各企業の役割(塩尻市の資料を基に筆者作成)
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 既に2020年11月24日~27日まで行われた自律運転バスによる実証実験では、市民に対して社会受容性を高めたり、事前に作成した「市街地の一般公道における高精度3次元地図」による自動運転の検証を進めたりすることが主な目的となった(写真3)。

(写真3)塩尻市の市街地中心部を走行する実証実験中の自動運転バス。車両協力は埼玉工業大学(撮影:元田光一)
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 一方、2021年1月18日~29日に行うタクシータイプの車両の実証実験では、交通量の多い国道でも走行させることでその影響も検証する。また、市役所から駅までの一部区間は遠隔監視による運転を行い、状況に応じて遠隔操作で運転に介入する実験を行う。さらに、自動運転の先進的な検証として、自車線内での追い越し運転やセンサーなどを搭載したITSスマートポールとの協調にも挑戦する(図4)。

(図4)ITSスマートポールとの協調(資料提供:塩尻市)
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