エコー診療など専門性が高い医療行為にも期待

 春野医療MaaSプロジェクトでは、このようなパターンによるオンライン診療を計18回、患者1人当たり約2回実施した(表2)。初めてオンライン診療を受ける高齢者はなかなかイメージがわかず、緊張していつもよりも血圧が上がってしまうこともあったが、2回目は落ち着いて診療を受けられたという。

(表2)実証実験の結果(浜松市の資料を元に筆者作成)
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 利用者に対して行ったアンケートの回答からは、「気が楽になった。外に出て話をするのが良かった」「通院しなくてもいいので、家族に通院を頼まなくてすむようになる」「オンライン診療でも、いつもの診療とそれほど変わりないと思った」「日頃は忙しそうであまり話せなかった医師と丁寧に話せた」「診療所に行かなくてよいので、体調に変化があった時は即座に対応してもらえそう」といった声があった。

 今回の実証実験について浜松市では、「初めてオンライン診療を受診してみても不安を感じない高齢者が多かった」「通院負担の軽減に大きなメリットを感じている人も多い」と見ている。また、オンライン診療の他人への推奨意向については、アンケート回答者全員が推奨し、医薬品のドローン搬送・車両搬送にも利用意向を示した。今後は、エコー診療など専門性が高い医療行為にも期待しているという。