スマートハウス搭載の集合住宅を建設へ

 PDDプロジェクトと並行して、HDBはプンゴル地区北部の海岸地帯にスマートハウスの機能を盛り込んだ集合住宅「Punggol Northshore Residences」を建設中で、2020年末には1400戸が完成する計画である(図3)。集合住宅の設計に当たっては、同地区の風の通り方や強さ、太陽光からの日射状況、影の出来具合などをシミュレーションして、ビルにおける風の通り道を設計。室内の温度や換気を自然調整できるようにし、太陽光パネルの設置場所も最適化したという。

図3 プンゴル地区北部の海岸地帯にHDBが建設中の集合住宅「Punggol Northshore Residences」のイメージ図。1400戸の住宅と共有スペースに、スマート照明、スマートファン、スマート駐車システム、スマートメーターなどを搭載(出所:HD
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 同集合住宅にはスマートパーキングシステムを導入し、居住者と訪問者向けの駐車需要を監視・制御する。居住者向けには駐車スペースを固定化するのではなく、長期の駐車チケットを発行し、居住者がいない時には訪問者向け駐車スペースを確保し、居住者の多くが駐車する夜間は訪問者向け駐車スペースを減らすなどの制御をして、駐車スペースを最大限活用する仕組みを導入する。

 1400戸の各家庭にもスマートメーターやスマートエアコン、スマート照明が設置され、外部の侵入者を検知するセキュリティシステムが設置されるなどスマートハウス仕様になっている。また、集合住宅の屋上に設置された太陽光発電システムは、JCT、SPグループ、SITが共同でPDD内に構築しているスマートグリッドシステムおよび蓄電池システムと統合され、地域レベルで太陽光発電の利用と消費を最適化する計画である。