シティブランド・ランキング ―住みよい街2017―

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ランキング上位の自治体トップに聞く

総合1位・エリア別1位自治体の首長コメント編

渡辺 博則=日経BP総研 ビジョナリー経営研究所【2017.12.11】

働く世代2万人を対象に調査した「シティブランド・ランキング -住みよい街2017-」。ランキング上位の自治体には、それぞれの魅力がある。そこで、全国325市区を対象にした「総合」、および全国を6エリアに分けた「エリア別」のランキングでそれぞれ1位になった自治体の首長の皆様にコメントをいただいた。1位になった要因とは? これからの強化ポイントは? 今後の課題とは?――。上位自治体のトップのコメントを集めた。

 「シティブランド・ランキング -住みよい街2017」ランキング-」の総合ランキングで同率1位となったのが、守谷市、武蔵野市、大野城市の3市だ(それぞれ関東エリア同率1位、九州・沖縄エリア1位)。今回はさらに、残るエリア別1位の、札幌市(北海道・東北エリア1位)、長久手市(中部エリア1位)、芦屋市(関西エリア1位)、松山市(中国・四国エリア1位)の4市を加え、併せて7市の首長のコメントを、以下で順に紹介していく。

総合ランキング同率1位の、守谷市、武蔵野市、大野城市

守谷市(茨城県)――――総合同率1位 関東エリア同率1位
松丸 修久 市長

(写真提供:守谷市)
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 「シティブランド・ランキング-住みよい街2017-」において、同率ではありますが全国第1位と言う栄誉にあずかったことは、先達や市職員の努力はもとより、何よりも「市民力」によるところが大きな要因であると思っております。
 今回の調査では、実際に、守谷市に住まれている方の実感として選んでいただいており、感謝の念に堪えません。また、「生活の利便性」「快適な暮らし」「街の活力」「安心・安全」の各分野において上位にランクインし、8分野全てにおいてスコア60以上という高い評価をいただき、誠に喜ばしい限りです。
 守谷市は、本調査のほかに、毎年経済誌が発表する全国都市「住みよさランキング」において、2007年から常に茨城県内第1位にランクされ、2008年には全国総合順位1位に輝きました。また、主婦向け情報誌の「主婦が幸せに暮らせる街ランキング」では全国8位に輝くなど、「住みよさ」に対して高い評価をいただいています。
 その評価に満足することなく、これからの守谷市は、まちの「地域力」を向上させ、市民の皆様が安心して暮らせるまちづくりを目指します。また、女性が安心して、子育てと仕事ができる環境づくり、そして、高齢者・障がい者の皆様が生きがいを持って楽しく暮らせる環境づくりを進め、「市民くらし満足度ナンバーワン」を実現します。
 また、今回の栄誉をバネに、市職員一丸となり、新たな気持ちでこの栄誉を更に高めるべく、今後とも更なる努力を続けてまいります。

武蔵野市(東京都)――総合同率1位 関東エリア同率1位
松下 玲子 市長

(写真提供:武蔵野市)
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 「シティブランド・ランキング -住みよい街2017」ランキング-」において、総合同率1位となり、武蔵野市にお住まいの方やかつてお住まいだった方から高い評価をいただき大変うれしく思います。
 今年、市制施行70周年を迎えた武蔵野市は、戦後早くから都市基盤整備に取り組むとともに、先進的な福祉施策などを手掛けてまいりました。今回「街の活力」や「生活インフラ」の項目で特に高く評価していただいているように、当市は、良好な住宅街としてだけでなく、吉祥寺を中心とした商業エリアがあり、また、公共施設や公園・緑が充実しているなど、都市としてのバランスの良さが好感を得ていると考えております。
 これからも、子育て支援や公共施設の再整備などの様々な課題に取り組み、さらに水準の高い行政サービスを展開していくことで、より多くの方に「住んで良かった」「さらに住み続けたい」と実感していただけるよう、市民の皆様とともにまちづくりを推進してまいります。

大野城市(福岡県)――総合同率1位 九州・沖縄エリア1位
井本 宗司 市長

(写真提供:大野城市)
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 この度は、数ある自治体の中から総合同率1位という評価をいただき、大変光栄に感じています。
 福岡都市圏の南部に位置する大野城市は、鉄道交通や幹線道路等、都心部への良好な交通アクセスに加え、医療機関・商業施設等も充実しており、豊かな生活インフラが整備された中核都市です。
 本市はこれまで、区画整理事業・街路事業により快適に生活できる住環境の整備に取り組んできたほか、地域住民の拠り所である公民館やコミュニティセンターの整備に努め、「市民が主役」の「住みやすいまちづくり」を進めてきました。
 また、保育所の拡充をはじめとした様々な子育て支援策と情報の発信に努め、「子育てしやすいまちづくり」にも力を入れてきました。
 本市が今回、働く世代の方々を中心に高い評価をいただいたことは、これまでの様々な取り組みの成果であり、「実り」であると感じています。
 今後も、2018年7月21日に開館予定の歴史系複合展示施設「大野城心のふるさと館」を核として大野城に新たなにぎわいを創出し、さらに多くの方に「知ってもらう、来てもらう、好きになってもらう、住んでもらう」まちを目指してまいります。

エリア別ランキング1位の、札幌市、長久手市、芦屋市、松山市

札幌市(北海道)――総合23位 北海道・東北エリア1位
秋元 克広 市長

(写真提供:札幌市)
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 この度は、北海道・東北エリアで第1位の住みよい街として評価いただき、大変うれしく思っています。特に、企業活動の源となる「働く世代」の方々に評価されたことは、地域経済の観点からも非常に価値があるものと感じています。
 私は、人を大事にすることを原点に、安心して子どもを産み、育て、誰もが笑顔で暮らせるまちづくりを進めており、今年度からは女性の活躍の場を広げていくことにも力を入れています。
 今後も地域資源を活かしながら、ハード・ソフトの両面で都市の魅力を一層高め、より多くの市民が好きだと思い、人や企業が集まる街を目指してまいります。

長久手市(愛知県)――総合4位 中部エリア1位
吉田 一平 市長

(写真提供:長久手市)
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 今回の調査は、現在の居住者と直近5年以内の居住者による「生の声」を反映した調査であり、そのような調査で、全国4位という高評価を頂いたことは大変光栄に存じます。
 長久手市は、2015年の国勢調査において、平均年齢が38.6歳という全国一若いまちですが、将来必ず訪れる超高齢・人口減少社会に備え、本市では市民が自分たちの暮らしをより良いものにしていくために、自ら行動する「市民主体のまちづくり」を推進しています。
 地域で話し合い、協力して課題解決を図っていくことは、非常にわずらわしいことではありますが、そのわずらわしいことの積み重ねこそが、人づくり、地域づくりであり、未来の子ども達のために必要な取り組みだと考えています。
 今回の調査に回答された働く世代の方々がリタイアされたとき、地域に「役割」と「居場所」があり、住み慣れた地域でいつまでも元気に暮らせる街になるよう、「市民主体のまちづくり」に引き続き取り組んでまいります。

芦屋市(兵庫県)――総合13位 関西エリア1位
山中 健 市長

(写真提供:芦屋市)
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 芦屋市は、豊かな自然環境と神戸や大阪の都市部へのアクセスの利便性を併せ持つ優れた生活環境を有する住宅都市です。その恵まれた立地条件に加え、本市の特徴である街並みや景観を維持・保全し、更に清潔で美しく、安全・安心なまちづくりを進めるとともに、阪神・淡路大震災の教訓を踏まえた災害に強いまちづくりにも取り組んでまいりました。これまでの取り組みに高い評価をいただけたことは、非常に光栄です。
 一方、昔からの「高級住宅地」として確立されたブランドイメージにより、物価が高く生活しづらい、税金が高いというイメージを持たれるかたも多いと聞いています。現在、地方創生の名のもとに、本市では「憧れを、日常に。」をキャッチフレーズに、シティプロモーションを展開しているところです。「安全・安心で良質なまち」、「若い世代の子育ての希望をかなえるまち」を柱に様々な施策に取り組み発信していくことで、本市の「魅力」や「住みやすさ」をもっと周知していきたいと考えています。住むことによって芦屋の魅力を日常の暮らしの中で実感し、住んで良かったと感じていただけるよう、取り組みを進めてまいります。

松山市(愛媛県)――総合32位 中国・四国エリア1位
野志 克仁 市長

(写真提供:松山市)
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 昨年度の「シティブランド・ランキング-住んでみたい自治体編-」に続き、中国・四国エリアで1位に選ばれたことを大変光栄に思います。
 松山市は四国最大の人口約51万5000人を有し、山・海・島が美しい自然豊かな都市である一方、市内中心部には全国に17都市しかない路面電車が行き交い、歩いて暮らせるコンパクトシティです。
 また、正岡子規をはじめ多くの文豪を輩出し、夏目漱石の小説『坊っちゃん』の舞台になるなど文学的土壌と、四国遍路で育まれたおせったいの心が根付いています。
 さらに、日本最古の温泉と言われる道後温泉には、現役の公衆浴場では唯一の国の重要文化財である道後温泉本館に加え、西暦596年聖徳太子が来浴された歴史から道後温泉別館 飛鳥乃湯泉(あすかのゆ)が今年新たに誕生しました。愛媛の伝統工芸と最先端のアートをコラボレーションした作品で演出され、「温泉の癒し」と「感性の刺激」を楽しんでいただけます。
 いろんな良さが混ざり合う“いい、加減。まつやま”。是非松山にお越しください。

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