公民連携で「生産性の高い行政運営」を目指す

――民間との連携の視点では、静岡市アセットマネジメント基本方針に則り、9月と11月に民間事業者向けに公民連携推進の説明会も開催しました。その狙いは。

 これからの時代は、限られた財源の中で、効率的かつ効果的な公共施設などの整備を進めていかなければなりません。そんな時代に箱モノを公営で次から次へと建設できるわけがありません。これまでは自治体が補助金を出すスキームでしたが、これからは民間の活力をどのように採り入れて、行政サービスに生かしていくかが鍵を握ります。

公民連携推進説明会の模様(写真:静岡市)
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 昨年開催した説明会では、新清水庁舎の建設事業や、旧青葉小学校跡地の利活用などについての対話も行いました。大きな方向性としてはPFIで設計、施工から運営までをお願いする可能性も出てきています。言うなれば「生産性の高い行政運営」というわけです。

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 旧青葉小学校跡地は市内中心地の駿府城三ノ丸という絶好のロケーションにあり、2021年に歴史文化施設がオープンする予定です。同施設に隣接する市有地に民間施設を誘致することで、歴史文化施設との連携による賑わいの創出と新たな財源を確保することができるかもしれません。こうした方式が主流になれば、地元の民間企業も自分ごととして考えられるようになり、中小企業も活性化します。チャレンジングな部分も多いですが、新しい形の公民連携をどんどん広げていきたいですね。

田辺 信宏(たなべ のぶひろ)
静岡市長
1961年8月20日生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。1991年に旧静岡市議会議員、1995年静岡県議会議員。2011年から静岡市長を務め、現在2期目。