素早い判断が公民連携のコツ

(写真:加藤 康)
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――民間との連携で気をつけていることは何ですか。

 民間とコラボするときには、こちらの判断を素早くしないとだめです。「これはどうですか」と聞かれたら、すぐに答えを出してあげることを心掛けました。もちろん条件も出しますが、こちらの態度を早めに出すと民間事業者は本当に喜んでくれて、話のまとまりが早いです。PFI事業などを通じて「この町は民間企業を大事にする」ということが、事業者側に理解されるようになってきたと思います。

――今後、公民連携の事業はどのようなものをお考えですか。

 道の駅をどうしようかという話から始まり、健康に着目しながら、これからは仕事ができる場所の確保をどう進めていくのかかが課題です。やはり若者に住んでもらうには仕事場が必要です。製造業の誘致だけにとらわれず、例えば大災害に備えたサテライトオフィスの整備などを考えています。東京都内まで電車で1時間ですし、高速道路もできました。都心に近いのにこれだけ自然が残っているという場所の特性も、うまく生かしていきたい。何も手が付いていない真っ白い画用紙を与えてくれたと思っています。

 民間と行政がうまくコラボレーションすれば、町はお金がそんなにかからずに取り組めることが、まだまだいろいろあるんじゃないか。お互いに安心感があり、民間の知恵を生かすフィールドがあれば、もっともっといいまちができるんじゃないかと思います。

市原 武(いちはら たけし)
睦沢町長
1954年12月7日生まれ、千葉県立長生高校卒業。74年から睦沢町役場に勤務し、税務課長や総務課長などを経て、2012年から現職。現在2期目。