駅前と琵琶湖を結ぶ道路空間を楽しく

――その駅前で、賑わいづくりを目指す「ジュネーブ構想」の一環として、今度は道路と一体化した公園の計画が進んでいます。

 まちづくりの目標に「世界から人が集まるまち大津」を掲げています。世界から人に来てもらうためには、世界で大津にしかないものが必要です。その筆頭に挙げられるのが琵琶湖。滋賀県内でも、市街地と琵琶湖が近いということが大津の特徴なんです。

 「ジュネーブ構想」は、ジュネーブを訪れた際に、レマン湖に面したジュネーブと、琵琶湖に面した大津の地形がよく似ていることに気づき、着想しました。駅と湖をつなぐ道路の長さや傾斜も近い。

 ただ、ジュネーブでは駅から湖までの道のりも楽しいのに、大津はそうなっていません。そこで、湖を生かしたまちづくりをしようというのが「ジュネーブ構想」です。

ジュネーブ構想の地図(上)と、来春完成予定でPROJECT2に当たる駅前公園整備イメージ(下)。今後、なぎさ公園の活用事業者を公募する計画だ(資料:大津市)

 まず、駅と湖を結ぶ中央大通りの車道の一車線を歩道にし、既存の大津駅前公園とつないで一体化することにしました。

 Park-PFIで民間事業者にカフェと公園施設をつくってもらい、大津市は道路と公園を一体的に整備する。夜間照明にも力を入れていて、完成したら周辺の雰囲気は大きく変わるでしょう。駅前にリゾートのような空間が出現します。事業者はすでに決まっていて、来年の春にオープンする予定です(関連発表)。

 今までのところ、歩道の拡幅は駅寄りの一部ですが、将来的には琵琶湖までつなぐことを目指し、沿道の関係者と話し合いを進めます。既存の店舗には、道路を積極的に活用していただきたいと考えています。そのために行政は、道路占用料を免除し、可動の椅子やテーブルを無料で路上に置けるようにします。

 湖岸では、「なぎさ公園」のPark-PFIによる活用事業者を公募する予定です。民間事業者の力で、琵琶湖沿いにも、カフェやレストランなど、市民や観光客が楽しめる空間をつくっていただきます。琵琶湖を、ただ眺めるだけでなく、入って遊んで楽しめる場にしていきたいと考えています。

 既に、なぎさ公園ではSUP(スタンドアップ・パドル)やヨガを開催しており、今年はナイトシネマも行います。