競輪場跡地や空き保養所を民間の力で活性化

――中心市街地以外でも、公民連携の取り組みが進んでいます。例えば、「大津びわこ競輪場跡地」の活用は、まちづくりの中で、どのような位置付けになるでしょうか。

 こちらは既に事業者が決まって(関連発表)、公園と一体になったユニークな商業施設の建設が始まり、11月にオープンする予定です。

 競輪事業は2011年に廃止したのですが、施設の解体費用が10億円以上と試算され、これまで壊すこともできずにいました。しかも、敷地は都市計画公園内に位置しています。地元の意見を聞くと、やはり公園や広場の要望が多かったんです。

 そこで、サウンディング型市場調査を行い、事業提案を募って土地を貸し付ける方針をまとめました。条件は、事業者の負担で競輪施設を解体すること、一定規模以上の広場を整備すること、定期借地の期間と賃料を提示していただくことでした。

 採用案は「公園の中の商業施設」がコンセプトで、公園を使ったスポーツイベントも企画されており、市民の方に楽しんでいただけるものができると期待しています。

大津びわこ競輪場跡地に定期借地(事業期間31年6カ月)で開発する複合商業施設「ブランチ大津京」の完成予想イメージ(資料:大和リース)

 また、市の北部の琵琶湖沿いには企業の保養所が162あります。琵琶湖がとても綺麗な風光明媚な場所ですが、時代の変化により空き保養所が増えてきました。転用しようにも、市街化調整区域内に立地しているため、これまでは用途変更ができませんでした。

 保養所の所有者にアンケートで意見を聞いてみると、空き保養所を活用したいという意向が多く寄せられました。そこで、今年5月から開発許可制度の運用を弾力化し、観光振興に役立つ宿泊施設や飲食施設などであれば、用途変更を許可することにしました。申請の手引きをつくって募集したところ、これまでに4事業所が手を挙げています。市北部には比良山から琵琶湖を一望できるびわ湖テラスができ、観光客も増えているのですが、これまで宿泊施設が不足していたので、空き保養所の活用に期待しています。