――タイとの交流はほかにも進めていますね

タイ王国ファンクラブ会報「プーアンマガジン」(提供:美郷町)
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 昨年7月にタイ王国ファンクラブ「プーアン」も設立しました。会報「プーアンマガジン」を発行するほか、秋田市で開催されたバトミントンの国際大会を応援したり、合宿の運営をサポートしたりしています。

   教育面での交流も進めています。タイ・ノンタブリー県と美郷町教育委員会が教育交流協定を締結、ノンタブリー県のアニュラチャ・プラシット校と美郷中学校の生徒が相互に訪問するプログラムを開始しました。こうした取り組みを通じて、美郷のことがタイの子どもたち、その保護者や教師にも伝わり、理解が広がると考えています。将来は大人の交流にもつなげ、さらに国際交流を深めたい。

――アウトドア用品のモンベルの直営店も誘致しました

 藩政時代から地域の方が水源涵養林として守り育ててきた七滝山はこの地の豊かで美しい水資源の源です。以前は七滝土地改良区が管理していましたが、広域合併によって町が取得、管理することになりました。

 その山をどのように活用するか、アウトドアに詳しい方などにも話を聞きながら活用の方法を模索していました。2013年4月に地域振興を目的とした連携協定を締結した日本航空の社員に美郷カレッジ生涯学習講座に来ていただいた際に、モンベルの辰野勇会長兼CEOを紹介していただきました。

 モンベルとは美郷町の地域資源を観光資源としてどのように活用し、体験型・滞在型観光を実現するかなどについて意見交換を重ねてきました。2019年1月に同社とアウトドア活動の促進によって、町内地域の活性化および町民生活の質の向上に寄与することを目的に包括連携協定と、災害時の防災協定を締結しました。

2019年1月にモンベルと包括連携協定を締結。右は同社の辰野勇会長兼CEO(提供:美郷町)
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 2020年4月以降、美郷町金沢の道の駅「雁(かり)の里せんなん」の駐車場に秋田県初の直営店「モンベルあきた美郷町店」が出店予定です。敷地は960㎡。総事業費は2億円以上で、美郷町が上限1億円を補助します。

――1億円とは思い切った決断です

 補助率が2分の1で上限が1億円です。投資が1億円出るようなら1億円ですが、下回るようなら1億円以下になることもあります。財源は一般財源ではなく、国の制度「過疎対策事業債」を活用するので、町の実質的な負担は3割、約 3000 万円です。