最初に必ず目的・目標設定、グループを作って対応

(写真=清水真帆呂)
(写真=清水真帆呂)
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――先行した2つの自治体では、どのような評価でしたか。

 こんなに成果が出るのかといった、驚きの声が多かったですね。体力年齢の改善ということはもちろん、参加した住民の方々から「痩せた」「健康になった」という声のほか、例えば新しい趣味や夢に向かってチャレンジしようといった「目標ができた」との声も上がりました。参加して結果が出たことで、モチベーションが上がったという感じですね。自信をつけていただけた参加者がすごく多かったということもあって、自治体の方からも、やってよかったという好評価をいただきました。

――やる気を出すための、コツというものはあるのでしょうか。

 あります。例えば、なぜ痩せたいんですか、そのために何kg減らしたいんですか、達成したときは何をしたいですか、どうなっていたいですかなど、そうした目的、目標設定を最初に必ずするようにしています。

 やはり目標がないと、人は頑張れないと思いますし、なぜやるのかという目的も、とても大事です。ただ、目標・目的を設定した後「はいどうぞやってください」では、やり方が分からない方もいらっしゃいますので、達成は難しくなります。なので、RIZAPでは、トレーナーと一緒に目標を設定し、トレーナーだけでなくお客様にもしっかりコミットしていただきます。そして共に掲げた目標を達成するために、トレーニング中以外にもメール当のやり取りなどで日常からサポートさせていただき、進捗が悪い時は一緒に悩み、解決策を考えていく。

 それらにより信頼関係が強くなり、目標もより共通化されますので、自分が怠けていたら「トレーナーに申し訳ない」といった気持ちにもなっていただくこともあります。できなかったハードルを一つ乗り越えられたら一緒に喜びを分かち合い、約束が守れなかった場合は、厳しく指導することもあります。同じ目標を掲げたトレーナーと共に、二人三脚で達成していくのです。

――それはライザップが1対1のプログラムで蓄積してきたノウハウと思いますが、1対nに変えた際には、どのような工夫を加えたのでしょうか。

 そうですね、1対1と比べて接触密度はやはり薄くなることが避けられません。そこを自治体向けプログラムでは、例えばグループをつくり、トレーナーの代わりに皆で励ましあう、目標をグループで紙に書くなど、工夫をしています。お互いに目標をシェアするだけでなく、「こんなことで行き詰っている」といったことを相談したり、激励の言葉をもらったり。「こうやったらうまくいった」という情報のシェアもできますし、こうしたグループ化の手法を1対nのプログラムでは取り入れています。