オープンは2023年以降、段階的に

――北広島に移転してから2、3年はたくさんのお客さんが足を運ぶと思いますが、その後はどうでしょう。観客動員数をキープするのは難しい可能性もあると思うのですが、何か手を考えていますか。

 ボールパークの開業は2023年ですが、開業時は我々が目指すものの100点ではなく、60点から70点ぐらいだと思っています。北広島市から広大な敷地をお借りしますが、2023年にそこが全部埋まるわけではなく、開発は1期、2期、3期と分かれて行います。言ってみれば、常に飽きさせない、新しいものが加わっていく空間になります。

 2023年にオープンするのは、まずは球場と駐車場。それ以外に、外野側に4ヘクタールほどの自然エリアがあるのですが、そこは2023年までにいろいろな要素を入れていこうと思っています。

ボールパークの俯瞰。外野後方に自然を生かしたエリアができる(資料:北海道日本ハムファイターズ)
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周囲には、宿泊施設やレストランなど様々な施設が計画されており、23年以降、段階的に整備される予定だ(資料:北海道日本ハムファイターズ)
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――札幌ドームの収容人数が約4万2000人なのに対して、新しいボールパークは約3万5000人と、キャパシティーは小さくなる計画ですが、移転後の観客動員数はどのようにみていますか。

 これまで、1試合当たりの来場者数は約2万8000人でした。移転後の見込みについて、詳細は公表していませんが、だいたいこれまでと同じぐらいの来場者数を見込んでいます。ただし、それは我々がどこまでできるか次第だと思います。

――北広島は札幌駅からJRで15分ぐらいの距離ではありますが、隣の市ですし、少し遠くなります。その影響はないのでしょうか。

 影響があるとは思います。過去に、米国で球団が移転した事例を見ると、残念ながらファンの分布がエリアで移動してしまう。ここでも、札幌ドームにいた時は年6回来ていた人が、3回に減るということは残念ながらあるのはないでしょうか。

 よって、今までご観戦いただいていなかった方々にも訴求していく必要があります。空港のある千歳からは近くなりますし、「ついで」で来てくれる人が多くなるのではないか。札幌ドームも決して立地は悪くありませんが、例えば海外から来たお客さんが、空港に帰る途中で寄っていこうと思えるようなエンターテインメント施設はあまりない。でも、ボールパークなら、そうしたインバウンド向けのエンターテインメント施設もつくれる。札幌から空港に向かう間の経由地のようになってくれるのかなと思っています。