半年で3ケタの利用数、「想定よりも多い」

 現状では、両市での利用者はまだ限定的だ。

 飛騨市役所における窓口手数料の支払いの利用数は、2019年4月から11月までの間で合計417件。金額にして16万7650円である。処理した件数の割合は、税務課の窓口において6.55%となった。

 納付書を用いたさるぼぼコインでの支払いは、4月1日から12月10日までの合計で136件、金額にして278万2081円であった。「納付書関連では、いまのところ、不動産業者や銀行など業者の人の利用が多いようだ」(飛騨市の花岡氏)という。

 一方、高山市役所では、窓口手数料については、7月16日から11月末までで計247件、金額にして8万6810円。納付書からの支払いでは、7月16日から11月末までで計344件、金額で780万9200円だ。11月の市民課の窓口の利用率で算定すると、まだ1%程度だが、「想定していたよりも利用は多い」(高山市 総務部行政経営課 課長 清水洋一氏)という。

飛騨市役所 総務部税務課長 花岡知己氏(写真:日経BP総研)
飛騨市役所 総務部税務課長 花岡知己氏(写真:日経BP総研)
高山市 総務部行政経営課 課長 清水洋一氏(右)と同 行政経営係 板屋悟史氏(左)(写真:日経BP総研)
高山市 総務部行政経営課 課長 清水洋一氏(右)と同 行政経営係 板屋悟史氏(左)(写真:日経BP総研)

 自治体におけるさるぼぼコインの活用は、住民サービスの一環となる。さるぼぼコインの利用が一般に広がり、小銭を使わない人が増えれば、行政サービスにお金を支払う際にも便利になる。一方で、自治体側は「現金を扱うリスクが減ること」(同 行政経営係 板屋悟史氏)がメリットという。