「メガソーラービジネス」2022年2月1日付の記事より

東京ドーム100個分

 岡山県瀬戸内市の「瀬戸内Kirei太陽光発電所」が商業運転を開始してから3年半が経った。太陽光パネルの出力は約235MW、電力系統に送電できる最大出力は186MWに達する。連系出力では、国内で稼働済みのメガソーラー(大規模太陽光発電所)としては最大規模となる。

 敷地面積は約500ha。東京ドームなら約100個、東京ディズニーランドなら約10個分の広さに相当する。そこに約90万枚の太陽光パネルを敷いた。プロジェクトの事業体は、特定目的会社(SPC)「瀬戸内 Kirei 未来創り合同会社」である(図1)。

図1●道の駅・一本松展望園から見た「瀬戸内Kirei太陽光発電所」
図1●道の駅・一本松展望園から見た「瀬戸内Kirei太陽光発電所」
(出所:日経BP)
[画像のクリックで拡大表示]

 事業用地は、瀬戸内市の所有する干拓地で、かつて天日採塩法による塩田があった。市が瀬戸内 Kirei 未来創り合同会社に建設期間中を含めて25年間、賃貸する。商用運転開始後の貸付料は年間4.65億円で、25年間で市が得る収入は約100億円に達する。

 跡地にあった「錦海塩田」は、東洋一の規模を誇った。干拓事業を行った製塩会社は、天日採塩法が競争力を失って製塩事業から撤退し、2009年に倒産、広大な未利用地が残された。干拓地とはいえ海水がしみ込んでくるため、常時、排水ポンプで汲み出さないと陸地として維持できない。そこで、市が干拓地とそれを維持するためのポンプ施設を2010年に買い上げ、運用し始めた。以来、市にとって跡地の有効利用が大きなテーマになってきた(図2)。

図2●「瀬戸内Kirei太陽光発電所」現地管理棟に展示されたパネル。東洋一を誇った塩田(右)の跡地をメガソーラー(左)で再開発した。
図2●「瀬戸内Kirei太陽光発電所」現地管理棟に展示されたパネル。東洋一を誇った塩田(右)の跡地をメガソーラー(左)で再開発した。
(出所:日経BP)
[画像のクリックで拡大表示]