道路空間が無料の賑わいスペースに――。大阪市・御堂筋の元町2丁目交差点に2018年10月1日にオープンした「JUNGLE Namba(ジャングルなんば)」は、公民連携で整備された新しいタイプの広場空間だ。手ぶらバーベキューなど有料メニューも提供する。

 大阪市・御堂筋の元町2丁目交差点に2018年10月、憩いの広場「JUNGLE Namba(ジャングルなんば)」が誕生した。誰でも無料で立ち寄ることができ、手ぶらでバーベキューが楽しめるメニューなど有料での飲食も提供する公共スペースだ。国土交通省近畿地方整備局大阪国道事務所と大阪市浪速区が道路空間を活用する事業者を公募し、南海不動産が選ばれて同施設を運営するに至った。土地使用料は無償。施設の整備費を含め事業費は南海不動産の負担だ。金額は非公表。

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2018年10月に開業した「JUNGLE Namba(ジャングルなんば)」。当該区域を上空から見る(写真:南海不動産)

 オープンから3カ月間、2018年12月までの来場者数は約4500人。事業者である南海不動産企画部の加藤寛之課長代理によれば、収益を含めて目標を上回るペースだという。「客単価は想定通りだが、来場が想定を上回ったため、売上高は目標に対して15~20%の上ブレで推移している。もとより高い利益率を目指す事業ではないが、きちんと黒字を確保できている」(加藤氏)。

ジャングルなんばの利用シーン。ネオンが光るトレーラーハウスには厨房などが入る。これより手前側(入口に近い敷地南側)はテントも含めて無料開放スペースで、誰もが自由に利用できる。有料のカフェメニューもここで楽しむことができる(写真:南海不動産)
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ジャングルなんばの利用シーン。有料のバーベキュー・ゾーンでは70人規模のパーティーの予約を受けたこともあるという。予約なしでもバーベキューテントに空きがあればバーベキューを楽しめる(写真:南海不動産)
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 浪速区も賑わいが生まれていること、地域で好評を博していることに手ごたえを感じているという。「事業開始前に南海不動産から地元の町会などへ説明を尽くしたこともあり、地元から否定的な声は聞かれない。特に、敷地周辺を含めて清掃を行っていること、有料の飲食メニューを利用しなくても立ち寄りやすいゾーニングなどが好評だ」(大阪市浪速区役所総務課の金井宏祐企画調整担当係長)。