秋田県南西部に位置する由利本荘市。人口8万人弱の都市に、最大収容人数約5000人・県内最大級の規模を持つ「由利本荘総合防災公園ナイスアリーナ」が誕生した。トップレベルのスポーツ試合やイベントの開催、市民のスポーツ振興のほか、3000人の避難所を備えた地域の防災拠点としての役割も担っている。由利本荘市は、指定管理者のミズノグループに日常の教室運営を委ねるかたわら、公民で構成するスポーツ・ヘルスコミッションを立ち上げてイベントの誘致に力を注ぐ。

 バスケットボールコートを4面確保できるメインアリーナに、バレーボールの公式試合に必要な天井高さを有するサブアリーナ、公式試合用のコートを2面ずつ備えた剣道場と柔道場。2018年10月1日、秋田県由利本荘市にオープンした由利本荘総合防災公園ナイスアリーナ(以下、ナイスアリーナ)は、県内で最大規模を誇る体育施設だ。

 2269席の固定席を備えたメインアリーナは、800席の移動式観覧席やスタッキングチェアを配すると最大5000人の観客を収容する。地域の防災拠点としての役割も担う。

南に鳥海山を望む由利本荘総合防災公園ナイスアリーナ。中央に見えるナイスアリーナ の奥には屋根付きグラウンドが建つ。手前の駐車場と奥の多目的広場は、それぞれ災害時に一時避難場所として利用する。外構は2020年3月までに完成予定(写真:由利本荘市)
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 建物は由利本荘市が建設し、ミズノグループが指定管理者として運営を担う。これとは別に公民の任意団体「由利本荘市スポーツ・ヘルスコミッション」を立ち上げてイベントの誘致活動などを手掛ける。「年間36の事業を開催し、15万人の集客を目指す」。由利本荘市スポーツ・ヘルスコミッション推進部スポーツ・ヘルスコミッション推進室の山住賢一・課長補佐兼室長は、当面の目標をこう語る。

 開館直後の10月6日、7日には秋田テレビがオープン記念イベント「The 音楽祭 in 由利本荘」を開催し、2日間で6500人強を集めた。スポーツでは11月3日、4日にVリーグ1部女子(バレーボール)、11月10日にWリーグ(女子バスケットボール)、12月9日に県内初のFリーグディビジョン1(フットサル)の公式戦をそれぞれ開催。今年2019年3月2日、3日にはBリーグ(男子バスケットボール)のB1公式戦を行うなど、各競技の国内トップリーグの試合を誘致している。

プレイベントでミニバスケット大会を開催中のメインアリーナ。2階の観客席は室内ランニングコースを兼ねている。4面ビジョンの上下にリングビジョンを備えたセンタービジョンは、イベントを盛り上げる装置だ(写真:由利本荘市)
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