医師会と連携した地域包括ケアのプラットフォームへ

 今回採用したIIJの介護認定電子審査会システムは、同社の「IIJ電子@連絡帳サービス」のオプション機能として提供されている。IIJ電子@連絡帳サービスは、地域の医療・福祉・介護に携わる専門職(在宅医師、看護師、ケアワーカーなど)が登録患者の情報を簡便かつ迅速に共有することを可能にする多職種連携プラットフォームである。

 2018年12月、瀬戸市と隣の尾張旭市では、瀬戸旭医師会が運営する瀬戸旭在宅医療介護連携推進協議会が主体となり、同サービスを導入した。これは「瀬戸旭もーやっこネットワーク」の名称で運用され、瀬戸市と尾張旭市の医師・訪問看護師・介護士などの医療関係者により、在宅医療を必要とする患者をケアする医療・介護連携システムとして日常的に利用されている。

 瀬戸市では、瀬戸旭医師会と連携して、「瀬戸旭もーやっこネットワーク」をベースに地域ネットワーク情報連携基盤の構築も2020年9月から進めている。これまでに独居高齢者の見守り、災害・消防システムとの連携、医療ケア児・者の社会参加支援などの機能を追加してきており、今回の介護認定電子審査会システムの導入もそうした機能拡張の一環との位置付けだ。

「瀬戸旭もーやっこネットワーク」を活用した地域ネットワーク情報連携基盤のイメージ(出所:一般社団法人瀬戸旭医師会、瀬戸市、IIJ)
「瀬戸旭もーやっこネットワーク」を活用した地域ネットワーク情報連携基盤のイメージ(出所:一般社団法人瀬戸旭医師会、瀬戸市、IIJ)
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 介護認定電子審査会システムについて言えば、「瀬戸旭もーやっこネットワーク」を普段から使用している審査委員は介護認定電子審査会システムをスムーズに利用開始できるようになっている。両者はIDが統合されており、画面の色、ファイルやボタンの配置などのUI(ユーザーインタフェース)も統一されている。

会議認定電子審査会システムは「瀬戸旭もーやっこネットワーク」と連携している(資料提供:IIJ)
会議認定電子審査会システムは「瀬戸旭もーやっこネットワーク」と連携している(資料提供:IIJ)
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 最後に井村氏は、「IIJ電子@連絡帳サービスには高齢の要支援者のデータを既に取り込んでいる。高齢者の通いの場のデータなども取り込んで地域包括ケアシステムをより強化し、DXのプラットフォームにしていきたい」と、地域ネットワーク情報連携基盤の構築について展望を語った。