岐阜県恵那市の中山道広重美術館は、民間からの負担金により、金曜日の観覧料を無料として入館者を増やしている。民間からの発案を受け、美術館と市では関係各所との調整を経て「スポンサー制度」を実現させた。

 毎週金曜日は「FREE FRIDAY」――。通常510円の観覧料が無料になる。そんな取り組みで話題を集めているのが、歌川広重と渓斎英泉という江戸時代の2人の浮世絵師が中山道を描いた「木曽街道六拾九次之内」の所蔵で知られる岐阜県恵那市の中山道広重美術館だ。

 美術館開館から16年以上がたつが、2017年10月以降の月間入館者数は前年度に比べ増加を続けている。とりわけ、無料化した金曜日の入館者数の伸びは著しい。2017年10月から18年1月までの4カ月間の合計で前年度比2.2倍。倍以上の伸びを見せる。金曜日以外の開館日を加えた入館者数も、前年度比3割以上の伸びだ。

中山道広重美術館の入館者数は2017年10月以降、前年度に比べ大幅に増えている(資料:公益財団法人中山道広重美術館)
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左:中山道広重美術館の外観。JR恵那駅から歩いて数分の場所にある。右:1階展示室の手前にはスポンサーの紹介コーナーも設置されている(写真:茂木俊輔)

 この観覧料無料の取り組みこそ、中山道広重美術館が2017年9月に導入したスポンサー制度。スポンサーからの負担金を収入に充てる一方、その支援時間帯の全入館者の観覧料を無料にするというものだ。それがメディアに取り上げられたことも、入館者数を押し上げているとみられる。