リノベーションスクールの開講後に立ち上がった事業の一つが、ゲストハウスmeinnだ。オーナーは2015年から3年間、同市の地域おこし協力隊としてリノベーションまちづくり支援を担当していた、ぼうけん代表取締役の福田一馬氏だ。

ぼうけん代表取締役の福田一馬氏(写真:日経BP総研)
ぼうけん代表取締役の福田一馬氏(写真:日経BP総研)
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 福田氏は地域おこし協力隊の在職中に「株式会社ぼうけん」を設立し、支援という枠を越えて、リノベーションまちづくりに取り組んできた。2018年には、同市の旅館をリノベーションし、ゲストハウスmeinnをオープンさせた。現在は、地域の仲間たちと共に、花巻市で3つ目となる家守舎の設立を計画している。

福田氏が自らリノベーションしたゲストハウスmeinn(写真:日経BP総研)
福田氏が自らリノベーションしたゲストハウスmeinn(写真:日経BP総研)
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 花巻市では当初、リノベーションまちづくりは遊休不動産の利活用や、空き店舗を活用した商業の起爆剤というイメージで始めた取り組みだった。しかし、実際にマルカンビルのリノベーションが起こったり、リノベーションスクールを開講したりしていく中で、この「リノベーションまちづくり」という考え方によって、街に大きな変化をもたらすことができると認識が変わっていったという。

 「小友さんが手本を見せてくれていたおかげ。小友さんが歩いた道のりを、みんなが分かることができる環境があった。街を面白くしていける第二、第三の小友さんが必要」(花巻市の伊藤氏)。

 そして、建設部都市再生室も常に「無理」という言葉はNGワードとして、まちづくりに取り組んできたと伊藤氏は言う。これからも「無理」と言わず、「なんとかする」「ちょっと作戦をこうしてみる」というスタンスで、常にリノベーションまちづくりを手がける事業者と一緒になってエリアの活性化に取り組んでいく考えだ。