浄水場の太陽光を地産地消

 福山市内における民間ベースの太陽光としては、約1万軒に住宅太陽光が設置され、合計出力は約45MW達し、このほか民間企業による太陽光が少なくとも10MW以上になる。また、市内の公共施設には2017年までに954kWの太陽光発電設備が稼働している。

 今後、市の公共施設にある太陽光発電設備に関しては、福山未来エナジーが電力を買い取っていくことになる。

 同市南部の箕島町にある「福山市上下水道局 箕島浄水場」も、その1つだ。同浄水場は、1日に11万3000m3の処理能力があり、近隣の工場に工業用水を供給しているほか、敷地内の遊休地に180kWの太陽光発電設備を導入しており、「福山市次世代エネルギーパーク」の指定施設にもなっている(図4)(図5)。

図4●箕島浄水場の太陽光発電設備
(出所:日経BP)
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図5●箕島浄水場の太陽光発電設備の監視画面
(出所:日経BP)
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 2012年2月に竣工し、FITを使って全量を売電している。総工費は約1億6400万円で京セラ製の太陽光パネル(208W)を864枚設置した。発電実績は2016年度・約20.9万kWh、2017年度・21.3万kWhと、稼働以来、経年劣化はほとんど見られず、順調に推移している。架台下をコンクリート舗装したため、除草作業も必要ないという。

 今年4月以降、同浄水場では、敷地内の太陽光の電力を福山未来エナジーに売電する一方、浄水場の使用電力は福山未来エナジーから供給を受けることになる。売電先を地域新電力に変更しても、FITスキームのなかでの変更のため、40円/kWhの売電単価を維持しつつ、「エネルギーの地産地消」を実現できることになる。