歯科医療や食育のスペースも

 福祉棟の2階には、保健関係の機関が入居している。市の歯科診療所や予防歯科センター、川西市歯科医師会やその訪問歯科センターなどだ。幼児から成人、通院が困難な高齢者までを対象に、協力して健診や教育、摂食嚥下機能の回復など歯と口の健康づくりに取り組んでいる。また、食育推進のための部屋も用意されている。

福祉棟の歯科予防センターには、子供が喜ぶ仕掛けが施されている

 3階には公民館のほか、もう1つの目玉である「こども・若者ステーション」がある。幼児から学生、若者まで幅広い年齢層を支援している機関だ。具体的には、保健師や保育士、臨床心理士などが、子育てに不安を持つ両親、引きこもりの青少年やその家庭などに、一時預かり、産後ケア、就労支援などを行っている。親子が集まって情報交換ができる場としてプレイルームを設置したほか、児童や生徒がやってきて談笑したり自習したりできるフリースペースもある。

 若者までを対象に一貫して支援する施設は、兵庫県で初めて。同じ3階には兵庫県の川西こども家庭センターも入居、市と県が連携して広い意味での“子育て支援”に取り組んでいくことになっている。

川西市市民環境部文化・観光・スポーツ課課長の西川明宏氏(写真左)と都市政策部副部長の井上博文氏(写真右)

 PFI方式の採用により、設計、建設、監理の部分で10%ほどのコストが削減できた。運営・維持管理を含めて7%近いコスト減を見込んでいる。 「キセラ川西プラザは、様々な世代が集う地域の拠点になり得る。今後、さらに集客が図れるイベントを考えていきたい」。川西市役所の西川氏は意気込む。

 川西市は、キセラ川西エリアの区画整理(前述の川西市中央北地区PFI事業)にあたり、広場や遊歩道をいくつも設けた。プラザの西側には、約2万6000m2の「せせらぎ公園」が広がる。弓道場や総合体育館もある。市の都市政策部副部長の井上博文氏は、「病院や文化、福祉、健康関係の施設を核に、このエリア全体が“賑わい空間”になるように、まちづくりをマネジメントしていきたい」と抱負を述べている。

福祉棟1階には川西市出身の元プロ野球選手、古田敦也氏のギャラリーも
* 記事中の市職員の肩書は2019年3月時点のものです。

■変更履歴
本文中、北川氏の氏名を「北川徹」としていましたが正しくは「北川透」でした。お詫びして訂正します。本文は修正済みです。
[2019/5/25 00:58]