バス乗客リアルタイムオープンデータシステムは、鯖江市、jig.jp、さくらインターネットが共同開発した。基になるコンセプトは、Code for Japanのコーポレートフェローシップ制度を利用して鯖江市に派遣されたヤフージャパンの社員と市職員、市民との協業で生まれた。Code for Japanは市民参加型のコミュニティ運営を通じて、地域の課題を解決するためのアイデアを考え、技術を活用して公共サービスの開発や運営を支援する非営利団体である。

「バス乗客リアルタイムオープンデータシステム」の仕組み(出所:jig.jpの発表資料)
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 バス乗客リアルタイムオープンデータシステムのアプリに表示されるバスの時刻情報などは、オープンデータとして市が公開しているバス停の位置情報や運行ダイヤ情報に基づいて作成されている。

 このプロジェクトは2017年3月に、経済産業省が地域でのIoT(インターネット・オブ・シングス)ビジネスの創出を目指して取り組む「地方版IoT推進ラボ」において、「さばえIOT推進ラボ」として認定された。

180種類のオープンデータを公開、アプリも200以上に

 鯖江市では現在、こうした地元発のアプリが200以上あり、公開するオープンデータの種類は約180に達する。

 例えば、つつじバスのバス停やバスの現在位置などがわかる「つつじバスモニター」や、鯖江市の見どころとなるスポットを写真で投稿できる「さばれぽ」、鯖江市図書館の机の利用状況や書籍の検索ができるアプリ「Sabota」などだ。

 同市のオープンデータの取り組みは、2010年12月に市内の公衆トイレの位置情報を公開したのが最初だった。その後、各種のデータを公開してきた。こうした先駆的な取り組みが進んだ背景には、何があったのか。