ガスコージェネを自立運転

 「むつざわスマートウェルネスタウン」が、商用系統の停電時でも、電気と温水の供給を継続できたのは、敷地内に定格出力160kWのガスエンジン・コージェネレーション(熱電併給)・システム、そして太陽光発電と太陽熱温水器を備えていたからだ。平常時は、タウン内のエネルギー需要を最大限に自活し、非常時にも自立運転できる機能を持っていた。

 同タウンは、地域循環型のエネルギー供給システムと環境にやさしい街づくりを目指す睦沢町肝いりの重点プロジェクトで、9月1日に開所した。台風15号の来襲は、そのわずか1週間後だった。街開き早々にその真価を問われることになり、見事、想定していた、町のレジリエンス向上に貢献した。

 

 プロジェクトの事業区域は約2.86haで、温浴施設や直売所、レストランなどを備える「道の駅エリア」と、33戸の戸建て住宅と交流施設、児童遊園のある「住宅エリア」から構成される。総事業費・約27億7000万円は、民間提案型のPFI(民間資金を活用した社会資本整備)を採用しSPC(特別目的会社)に対してプロジェクトファイナンスを組成した。また、経済産業省と環境省の補助金制度も活用した(図3)(図4)。

図3●「むつざわスマートウェルネスタウン」の道の駅エリア
(出所:日経BP)
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図4●「むつざわスマートウェルネスタウン」の住宅エリア
(出所:日経BP)
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