200kW分を自立運転に切り替え

 「熊本いいくに県民発電所」は、九電工がEPC(設計・調達・施工)を担当し、完成後のO&M(運営・保守)サービスも担っている。太陽光パネルは東芝製、パワーコンディショナー(PCS)は東芝三菱電機産業システム(TMEIC)製を採用した。

 設備面での大きな特徴は、天窓のある屋根中央部を除いたほぼ全面に太陽光パネルを敷き詰め、約8000枚で出力2MWものシステムを実現できたたことだ。これが可能になったのは、屋根形状が中央線から両側に傾斜している切妻タイプとはいえ、東西傾斜でそれぞれの傾きも数度で水平に近いという事情もある。

 一方、PCSは、覆蓋施設の南側にある駐車場奥の地上スペースを借りて設置した。500kW機3台と100kW機2台で、合計出力1.7MWという構成になっている(図8)。

図8●駐車場の裏にPCSを設置
(出所:日経BP)
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 このうち100kW機は、商用系統が停電しても自立運用できる単独運転機能を持っている。このため、災害時など九電からの電力供給が止まっても、自立運転に切り替え、最大200kWを「エコアくまもと」管理棟の非常用コンセントに供給できる(図9)。

図9●PCSは東芝三菱電機産業システム(TMEIC)製を採用
(出所:日経BP)
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