コミュニケーション改善で地域活性化策が生まれた

 「チーム」席以外の空間は、テーマごとにそれぞれ意図が込められている。大小の丸テーブルが置かれている一角は「コラボ」席。ここは他の部局の職員との打ち合わせなどに使う。窓に面して一列に机が並んでいる場所は、1人で資料の作成などに取り組むための「集中」席だ。立ったまま使うカウンターがあるのは「プレイ(リフレッシュ)」空間。気分転換の場となっている。

窓に沿って設けた「集中」席。ここでは電話の使用も控える(写真:編集部)
[画像のクリックで拡大表示]
「プレイ(リフレッシュ)」空間。雑談から仕事のアイデアが生まれることもあるという(写真:編集部)
[画像のクリックで拡大表示]
「コラボ」席の一角にある木の空間。オープンなフロアの中で、ここだけに間仕切りがある(写真:編集部)
[画像のクリックで拡大表示]

 廊下に面した「ウエルカム」空間は、市民とのミーティングに使う。カウンター越しに市民と職員が向かい合うだけでなく、小さなテーブルを囲んで話し合える場もつくった。

職員が持ち回りで「ウエルカム」空間の受付席に着き、来訪者の用件に対応する職員に取り次ぐ(写真:編集部)
[画像のクリックで拡大表示]

 オフィス改革によるコミュニケーション改善効果は、もう上がり始めている。例えば「ジオミュージック」。西予市では、地域内にある山や海などの見どころ「ジオサイト」に着目した「ジオパーク」活動を、地域活性化策の一つとして展開してきた。ジオミュージックは、各ジオサイトにふさわしい楽曲を公募によって選ぶものだ。

 この企画が生まれるきっかけになったのが、「ゲームにBGMがあるように、リアルな風景にもBGMが付けられたら面白いね」という、所属の異なる職員同士のちょっとした雑談からだった。ジオミュージックの審査委員長には「ファイナルファンタジー」などのゲーム音楽を手掛けてきた作曲家の植松伸夫氏を迎え、2015年11月から16年1月にかけて楽曲を募集。百数十曲を選んだ。現在、ジオパークを巡る観光客に、曲を収録した音楽プレーヤーを1日100円で貸し出している。

ジオミュージックのパンフレット(資料:西予市)
[画像のクリックで拡大表示]