夕食は地元飲食店に宿泊客を誘導

ホテルの朝食コーナーを一般開放する「街cafe」の案内板(写真:坂井敦)
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 完成したホテルは、設備や運営面においても地域貢献を意識した工夫がみられる。例えば食事は、セルフサービスで朝食のみの提供とし、ホテル内に食事処を設けていない。夕食については近隣の飲食店を紹介するほか、近隣店の食事代をセットにした宿泊プランを用意。宿泊客を地域社会に誘導するように試みている。

 1階の朝食コーナーは、500円で一般の人も利用できるほか、9時から17時までは「街cafe」として開放する。街cafeは300円でドリンク飲み放題、食事の持ち込みも可能で、時間制限はない。近隣住民のなかには“常連客”もいるという。

 同じく1階フロアには、200名を収容できるコンベンションホールも設けた。地元企業の要望を受けて市が設置を求めたもので、企業や団体の会合や歓送迎会などに利用されている。このほか地元農協が開催する朝市に駐車場を提供したり、清掃スタッフも含めた従業員の大半を現地採用したりするなどの試みも実施している。

 地域貢献以外の大きな特徴としては、全20室の「パレットルーム」がある。靴を脱いで過ごす掘りごたつ式のフローリングの居室で、床下の骨組にはグループ会社のダンボール建材が使われている。掘りごたつ部分に天板をはめることで、床面をフラットにでき、布団などが敷ける。主にファミリー層の獲得を狙って設置したもので、土、日はまずこの部屋から予約が埋まるという。

コンベンションホール。隣接する朝食コーナーと一体利用すれば、最大300名まで収容可能(写真:坂井敦)
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ホテルのキーには坂東市のイメージキャラクター「将門くん」がデザインされている(写真:坂井敦)
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掘りごたつ式のパレットルーム。天板をセットするとフラットな空間になる(写真:坂井敦)