工業団地への営業を市もサポート

坂東市の企業立地パンフレット(部分)。ホテルの案内も掲載している(資料:坂東市)
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 もっともホテルの経営は、今のところ赤字が続く。オープンから約5カ月を経た2017年4月時点では、売上げに対して約2割の赤字となっている。しかし金子代表にとって、この数字はある程度想定の範囲だったようだ。「当社グループのホテルは、大手チェーンと違って認知度が低い。新しいホテルの存在が知られるようになるには、どうしても時間がかかる」。実際、開業時に25%程度だった稼働率は、4月時点で45%まで上昇しているという。「稼働率が55%程度になれば採算がとれる。できれば8月ころまでにこの水準を実現したい」(同)。

 利用者はビジネスマンが中心で、全体の約8割を占めるという。「近隣の工業団地に地道に営業を続けたことが、稼働率の向上につながった」と同ホテルの寺田和江マネージャーは説明する。一方、坂東市でも、企業立地や工業団地のパンフレットで同ホテルを紹介したり、工業団地の協議会や商工会の事務局担当者をホテルサイドに紹介したりするなど、ホテルの営業をサポートしている。

 「駅のない街でビジネスとして成功し、街の活性化にも貢献できれば、それは当社にとって貴重なノウハウとなる。まずはここで実績を重ね、いつか同じような悩みを抱える他の自治体でも挑戦してみたい」(ナビの金子祐子社長)。