CEMSで空調・照明も制御

 モデル事業では、市内の重要な公共施設・合計19カ所に太陽光発電システムと蓄電池を設置して自家消費しつつ、CEMS(地域エネルギー管理システム)で最適制御する。CEMSは各建物のBEMS(ビルエネルギー管理システム)と連係しており、蓄電池の充放電や空調・照明を対象にしたデマンドレスポンス(DR=需要応答)などで省エネと再エネ比率の向上を目指しつつ、災害時には市庁舎などの電源を確保する(図3)。

図3●市内19カ所に太陽光発電システムと蓄電池を設置して自家消費しつつ、CEMSで制御する
(出所:北上市)
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 加えて、市営のメガソーラー(大規模太陽光発電所)を建設して、固定価格買取制度(FIT)で売電し、地域新電力を通じて市の施設などに電力を供給する、という仕組みだ。

 市役所の本庁舎には、出力30kWの太陽光と容量300kWhの蓄電池のほか、電気自動車(EV)、急速充電器を設置した。北上陸上競技場には出力45kWの太陽光、容量25kWhの蓄電池、市営のオフィスビル(オフィスアルカディア北上)には20kWの太陽光と15kWhの蓄電池を設置した。さらに16地区の交流センターにも5kWの太陽光と5kWhの蓄電池を設置した。これらの太陽光発電設備は、FITを使わず、すべて自家消費している。

 2016年1月に各拠点の設備の設置が済み、CEMSの本格的な運用が始まっている。CEMSの運用は、NTTファシリティーズが担っている。