年間日射量は国内最少、単結晶パネルで事業性に活路

 設計・監理は自社で賄った。既存事業の地域情報化のコンサルティングでも同様の業務があり、分野は違っても経験が生きたという。

 施工は、こうした業務で関係の深かったソルコム(広島市中区)に委託した。同社はNTT西日本の電気通信設備工事を主業とする。実際の土木や建設、電気工事などは、自社のネットワークを活用して地元企業で構成した。このため、施工コストを抑えられたとしている。

 太陽光発電設備の設置では、日本海に近いことから、地面が砂地であることに対応した工法を採用した。

 鋼管による杭基礎を採用しているが、砂地を考慮した押し込み・引き抜きの支持力、地震や風圧も想定した水平抵抗力などを実現できる資材と工法を採用したという(図6)。

図6●砂地に適した杭基礎の工法を採用
鋼管による杭を使った(出所:日経BP)
[画像のクリックで拡大表示]

 架台はアルミを多用し、耐塩害性を優先した。ネクストエナジー・アンド・リソース(長野県駒ヶ根市)製で、低コストで導入できる魅力もあったという。

 太陽光パネルは、単結晶シリコン型の製品(出力270W/枚)を2万736枚並べ、合計出力約5.598MWとした(図7)。PCS出力の4.41MWに対して、約1.27倍の過積載とした。ただし、力率は98%となっている。

図7●単結晶シリコン型の高効率パネルを採用
国内で年間日射量が最も少ないという出雲市で、事業性を高める工夫の一つ(出所:日経BP)
[画像のクリックで拡大表示]

 出雲市は、国内で最も年間日射量が少ないことから、こうした条件でも事業性を高めるために、低い日射量の状況でも比較的発電量が多いパネルを選んだ。パネルもネクストエナジー・アンド・リソース製を採用した。