当初の懸念の1つに、いわゆる「台風の通り道」に立地することがあった。そのため、基礎や架台、金具などの選定や施工を通常以上に念入りにし、強風や豪雨による損壊リスクを最小に抑えた(図2)。

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図2●基礎や架台を強固にした
図2●基礎や架台を強固にした
(出所:Kクリーンエナジー)
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 オリックスは、九電工のノウハウによるところが大きいと評価している。同社は、九州で太陽光発電所のEPCサービスの経験が多く、地元の状況にも通じている。

 台風に関連したトラブルとしては、強風で近隣農家の小屋から資材が吹き飛ばされ、メガソーラーの敷地内に落下したことがあったが、敷地内の設備に起因するトラブルなどは起きていないという。

 日常的に敷地内を巡視・点検しており、太陽光パネルを架台に固定する金具については、ボルトの締まり具合などを定期的に点検している。こうしたボルトの確認は、約3年前から、経済産業省の九州産業保安監督部からも指示されるようになっている。

 気象や天候の関連では、2016年3月に、部分日食がメガソーラーからも観測できた(関連ニュース:曇天に隠れた天体ショー、日食による太陽光への影響は軽微)。この時には、日食の終わり近くの時間帯まで、太陽が雲で遮られ、発電量が減っていたことから、ほとんど影響しなかったようだ。

 太陽光パネルは、滑走路だった場所に並んでいる。アスファルト舗装されているため、設置やO&Mの作業が効率的になる利点が大きい(図3)。

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図3●滑走路跡のアスファルト舗装の利点も大きい
図3●滑走路跡のアスファルト舗装の利点も大きい
(出所:Kクリーンエナジー)
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 アスファルト上には、雑草がほとんど生えないので除草が不要になる。パネルを設置していない場所で、舗装されていない部分には草が生えるため、定期的に除草している。

 一方で、夏の高温期には、土よりもアスファルト上の方が高温になりやすい。この影響により発電効率が多少、低下している可能性はあるという。しかし、日射量の多さによる利点が上回り、他の発電所に比べて目立った出力低下は見られないという。