レンガや木材を使った外装で「温かみや優しさ」演出

 施設のコンセプトは「SHUKUBA RE BORN」とした。江戸時代に内藤新宿として栄えた地域の歴史と、緑豊かな公園の景観・環境を生かし、「宿場町の縁側空間」の再現を目指すこととした。施設名称は、宿場町、人々が集まる場所を表す「SHUKU」(宿)にラテン語で「新しい」を意味する「NOVA」を組み合わせた。異なる文化の輪や人々の交流の輪を育む場にしたいという思いが込められている。

エントランスの壁面で、施設コンセプトや施設名の由来を紹介(上)。前庭のモニュメント(右)は工事中に出土したレンガの一部。公園が整備される以前、この場所にあった淀橋浄水場のものと推測される(写真:赤坂 麻実)
[画像のクリックで拡大表示]
[画像のクリックで拡大表示]

 施設コンセプトおよびデザインの監修は、スタジオモンス(東京都中央区)の伊藤圭太氏が務めた。「SHUKNOVAの誕生が新宿西口の都市景観に新しい存在感と空気感を生み出し、さらなる街の活気を創り出すことを目指した」とする。

2階建ての施設は圧迫感がなく、公園の緑と調和する。手前のベンチがあるスペースは区が整備したポケットパーク(写真:赤坂 麻実)
[画像のクリックで拡大表示]
都庁との間を走る公園通り側(東側/ポケットパーク側)から施設を見る(写真:赤坂 麻実)
[画像のクリックで拡大表示]
公園通り側(東側/ポケットパーク側)のレンガ壁は、髙山煉瓦建築デザイン(千葉県柏市)の髙山登志彦氏が手掛けた。夜間はライトアップされ、中空積みの波打ったデザインが浮き上がる(写真:赤坂 麻実)
[画像のクリックで拡大表示]
公園通り側から見た「SHUKNOVA」。植栽を残しつつ、淡々としたデザイン(写真:日経BP)
[画像のクリックで拡大表示]

 デザインコンセプトは「森のEN-GAWA」。建物は公園の樹木をなるべく残す配置とし、高さを抑えて、公園の景観との調和を図った。1階には前面の芝生広場と一体的に利用できる「ENGAWA TERRACE」を、2階には芝生広場を一望できる「MIHARASHI TERRACE」を設置。外装にはレンガや木材などの自然素材をアクセントに使い、公園施設らしい温かみや優しさのある表情にこだわった。