再エネ電源を追加、小水力発電所も加わる

 再エネ発電電力の調達先は、サービス開始時から新たに2カ所が加わった。出力1999kWの沢渡温泉第3太陽光発電所と、出力135kWの美野原小水力発電所である(関連ニュース)。いずれも町が発電事業者で、それぞれ2017年6月、同年4月に稼働を開始した。

 これによって、中之条パワーの調達先の再エネ発電所は、太陽光発電所が4カ所(図5)、小水力発電所が1カ所(図6)となった。元々の調達先も、出力1000kWのバイテック中之条太陽光発電所(2013年9月稼働、発電事業者はバイテックグループ)を除くと、いずれも町営の太陽光発電所だった。沢渡温泉第1太陽光発電所(2013年10月稼働、出力1990kW)、沢渡温泉第2太陽光発電所(2013年12月稼働、出力1990kW)である(関連記事)。

図5●4カ所の太陽光発電所(出所:中之条パワー)
図5●4カ所の太陽光発電所(出所:中之条パワー)
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図6●1カ所の小水力発電所(出所:中之条パワー)
図6●1カ所の小水力発電所(出所:中之条パワー)
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 調達先の再エネ発電所が2カ所加わり、供給先も大きく増えたが、供給した電力の調達先を表す「電源構成」は、以前と大きく変わっていない。太陽光発電のピーク時に太陽光の発電電力が余り、夕方以降の太陽光発電が止まる時間帯に電力が不足する状態は変わらないためである。

 2018年度の実績で、太陽光発電が43.5%、小水力発電が2.5%、卸市場からの調達分が53.8%などとなっている(図7)。町で開発するバイオマス発電所の電力も活用する構想があったが、バイオマス発電所の開発計画が予定通りには進まず、実現には至っていないのが現状だ。

図7●2018年度に供給した電力の構成(出所:中之条パワー)
図7●2018年度に供給した電力の構成(出所:中之条パワー)
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 住宅など低圧の需要家を獲得して販売電力量を増やしていくとともに、それに応じていかにして再エネ電力の調達力を高めていくかが、当面の課題だ。