宿泊型の「O Park」ブランドを新展開

 2018年に同町と賃貸借契約を締結。おふろcafeカフェブランドは使わず、広大な敷地を持つ「ゆうパーク」の資源を活用した新業態をプランニング。翌月から施設に少しずつ手を入れながら営業を続け、今年8月に「BIO-RESORT HOTEL & SPA O PARK OGOSE」としてリブランドオープンさせた。梅の里「越生町」の里山の深い緑に囲まれた大自然の中で都心の喧噪を忘れ、ちょっと贅沢な時間を過ごすこと。キャンプやBBQ、水着で入れるお風呂に、フィットネスなど、家族や仲間同士で楽しめる施設。「ゼロから始まることを意味するO(オー)を施設名に入れ、一気にリニューアルせず、徐々に新しいエリアを増やしながら、いろいろな〝物語〟がこれから生まれるというコンセプトにした」と山崎氏は話す。

改装したオーパークの温浴施設に設置された休憩エリア。ハンモックや書棚など、温泉道場らしい内装にリニューアル(写真:高山透)
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 温浴施設の2階の休憩室は、壁紙や床材を取り替え、ハンモックや書棚、大きなテーブルなどを置いてまったりできる空間に模様替えした。ゆうパーク時代との大きな違いは、温浴施設を最大の収益源とはせず、キャンプ(宿泊)やBBQで稼ぐビジネスモデルに転換したところ。家族で使える大型のグランピングキャビンや地元のゆるキャラのドームキャビンなどを追加、フリーテントサイトも一新し、宿泊施設を増強した。

 「このエリアは宿泊のイメージが希薄だが、宿泊して楽しむことのできる目的地となるような施設にしたい」と山崎氏。アーティストを招聘してお風呂フェスやベンチャー企業を集めた就活生向けのキャンプイベントを仕掛けるほか、BBQなどのアクティビティを楽しむ企業の研修、ファミリー層向けに森を使ったワークショップなども始めている。来春には、半露天でサウナパーティーもできるフィンランド式のサウナスイートキャビンも導入予定だ。今のところ温泉を掘削する考えはないようで、「近隣で泉質が自慢の玉川温泉なども運営していて、回遊してもらえばいい」とスタンプラリーなども取り入れている。

 客足はここにきて、ようやく上向き始めたところ。2019年度は、ゆうパーク時代の1.5倍の売り上げを見込んでいる。「一度下がり始めた施設を上げるのに1年では無理。時間はかかるけれど、いい施設になると思う」と話す。

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風呂は水着で入浴できるのでファミリーやグループに人気(提供:温泉道場)
森の中に浮かぶドーム型のテントはファミリーに人気(写真:高山透)
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宿泊強化のためにキャビンも整備(提供:温泉道場)
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5つのベッドを持つトレーラーハウスタイプのグランピングキャビン(写真:高山透)
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