家族からの啓発への期待も

 今回、TikTokを使ったオリジナルダンスを担当したのは、モデルのサラ・コールディ氏。同氏はTikTokでハイクオリティな動画が人気を集めており、37万人のフォロワーを擁するインフルエンサーでもある。

オリジナルダンスを担当したモデルのサラ・コールディ氏
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 コールディ氏は振り付けについて「髪型、ネイル、胸のチェックを採り入れた。普段のおしゃれと同じ思いで、月に1回、乳がんを気にしてほしい」と説明。わずか15秒間の中にそれらの要素を凝縮し、肩肘張らずに楽しめるダンスとなっている(横浜市の「#胸キュンチェック」プロジェクトのページ)。

 荒木田氏は「もちろん検診にも行ってもらいたいが、家でのセルフチェックが非常に大事。このダンスなら自分の指を使って胸を横、縦にくるりんと触るだけ。しかも1カ月に1回でいい。後ろ向きにやるのではなく、胸をときめかせ、楽しく踊りながらチェックしてもらえれば」と語る。

 「お母さん世代に向けて、私たちの世代から問いかけることで、気づいてもらえたり、検診に行ったりする人もたくさんいるはず。TikTokのダンスがきっかけで乳がんに関する会話が広がり、苦しい思いをする人が減っていけばいいなと思う」とコールディ氏。

 40~50代とTikTokのダンスは縁遠いかもしれないが、自分の子ども世代が笑顔で伝えれば、恥ずかしさも薄れてセルフチェックが進むはず――「#胸キュンチェック」には、そうした家族からの啓発への期待も込めている。(小口 正貴=スプール)