工事発注は原価開示方式で
前田建設工業 常務執行役員 岐部 一誠氏

前田建設工業 常務執行役員 岐部 一誠氏(写真:日経コンストラクション)
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 運営権対価はリスクとリターンを官民でどのようにシェアするかで決まってくる。連立方程式を解くようなものだ。事業者として期待するリターンはIRR(内部収益率)ベースで7%を一つの目安にしている。

 2016年6月に優先交渉権者に選ばれたものの、8月に実施契約を締結するまでの2カ月間が一番大変だった。リスク分担を契約書にどう落とし込むのか詰めなければならないからだ。従来のPFI事業とは大きく異なる。

 道路を民営化したからといって維持管理のサービスレベルが大きく変わることはないだろう。官ではリスクを取れない任意事業の提案に力を入れた。

 工事の発注は原価開示(オープンブック)方式を採用し、適切な利益をみんなでシェアしたい。発注に要するコストを下げる工夫も必要だろう。(談)